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それほど遠くない場所からの警告

2021.7.28(水曜日) dream divination

私は、古い友人の誕生日パーティに出席している。立食パーティだ。心の中では『こんなコロナの真っ最中に誕生日パーティなんて呑気なことやっててて大丈夫なのか』と思っているが、乾杯のワインを片手に、どんな料理が出てくるのか楽しみにしている呑気な私もいる。しばらくして料理が運ばれてきた。運んできたのはこれまた古い友人で現在和食の料理人をやっている男だ。私の前で料理を取り分けながら料理の蘊蓄を語っている。私はワインの蘊蓄を語るワイン通も嫌いだし、料理の蘊蓄を語る料理人も嫌いだ。蘊蓄は「聞かれたら話す」ものだと思っている。聞かれもしないのに自分から話し出すやつはそもそもその蘊蓄に値するほどの実力はないと思っている。私は頭にきて「そんな蘊蓄聞かされると美味しそうなものも不味くなるよ」と言ってしまった。その料理人は苦笑いをしながらも「お前にこの料理の良さなんてわかるか」と文句を言って去っていった。するとパッと照明が消えて、停電か?と思ったところで目が覚めた。

そんな夢を見た。

友人の誕生日パーティなんて今のご時世やるわけないが、この夢の中の気持ちはそのまんま私の気持ちだ。実在するこの料理人はそんな蘊蓄をたらたら言うほど浅はかな人ではないことはよく知っているが、何を思ってこんな夢を見たのだろうか...不思議。

夢のメカニズムは解明されていないが、学生時代に読んだ本に『夢に出てくる登場人物はその人の姿を借りて自分の心が投影されたものだ』と書いてあるのがあった。それが正しいと仮定するなら、夢に出てきた料理人の姿形は男性の料理人であるが、中身は私の心を投影させたものだということだ。ということは、蘊蓄を語りたがっているのは紛れもなく私ということだ。

「自分のことは自分が一番よく知っている」という言葉がよくドラマなどで使われるが、あれは間違いだろう。

自分のことは自分が一番わかっていない。

起きて反省。もう蘊蓄は言いません。

水羊羹が食べたくて近所の和菓子屋さんに行ったが、私が望んでいる体の水羊羹がなかった。そのまま店を出るには忍びなく、あんころ餅を買った。これはこれですごく美味しかったのだけどやっぱり水羊羹が食べたかった。

あっ、みつ豆も食べたい。



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