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夫はペットボトルを抱いて夢を見る

2020.9.25(金曜日) plastic bottle and chocolate

夜中から雨が降っていたようだ。朝、雨音で目が覚めた。朝から雨が降るなんて久しぶりだ。しっとりしてて気持ちがいい。

今日は、私が住んでる地区の資源ごみの日。瓶、缶、ペットボトルを仕分けする。瓶と缶はいつもと同じくらいの量だけど、ペットボトルだけがここ数ヶ月で倍以上に増えた。いつも30リットルの袋に入れて出すのだけど、今日はそれには入りきらず45リットルの袋で出した。それというのも夫が在宅勤務でずっと家にいるせいだ。夫はペットボトルに入った飲料がものすごく好きで、ありとあらゆる種類の飲料をペットボトルで飲んでいる。最近は眠気覚ましにとコーラ系の刺激的な炭酸飲料が多いように思う。先日は、そのペットボトルを握ったまま机に伏して寝ていた。「そんなのばかり飲んでたら太るよ」と注意すると「これはカロリーゼロのやつだから大丈夫」と言っている。

夫は重要な事柄を知らない。カロリーゼロ飲料に入っている人工甘味料は確かに普通の砂糖と比べたら遥かにカロリーは少ないが、その人工甘味料を摂り続けると甘さから抜け出せなくなる。甘くない炭酸水が飲めなくなりどんどん甘さへの依存ができてしまうのだ。それが証拠に私が作る料理の味が薄いと最近言い出した。私は料理法を変えたわけではないのだが...

夫のこの行動で思い出したのがノンアルコール飲料のこと。アルコール依存症の人とかがアルコールはダメだからとノンアルコールビールなんかを飲むことがあるらしいのだけど、それもダメらしい。微量のアルコールが残っているということも理由らしいが、ビールの味を忘れられなくなるからというのが理由らしい。たとえ成分が調整されていてもその味を欲してしまう体になってしまうのかなと思う。もちろん未成年にもノンアルコールはダメだ。本物を飲んでみたい欲求が出てくるから...。

夫にはどう説明すれば納得してもらえるだろう。頑固だからなぁ。きっと「もう若くないから、残りの人生、好きなもの食べて好きなもの飲んで暮らしたい」とか言うんだろうな。まぁ、そういう人生もアリだと思うけど、そんなことはひとり暮らしのアウトローが言うセリフだ。

雨が小ぶりになってきた。

今日は給料日だから忙しい。

出かけようと思ったら、知人がやってきて「貰い物だけど、私チョコレート食べないからあげるわ」と、とても高級なチョコレートを頂いた。雑誌などによく登場するチョコレートでウキウキで開けてみると、賞味期限が切れていた。知人はおばあちゃんなので臨機応変に対処できず、ずっとどうしようか悩んでいたのだろうと思う。それに生チョコと言われるものには賞味期限があるということを知らないのかもしれない...。

そっとチョコレートを冷蔵庫に入れた。

おやつに食べた。美味しい。

全然大丈夫。

読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。