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若人よ、握手をしよう特に意味もなく

2021.3.6(土曜日) in the daytime

ガテンのお兄さんたちが我が家に来る。

数週間前に風呂場の壁が剥がれてきていることを発見した私は、すぐにメーカーさんに修理のお願いをしてたのだが、コロナや人手不足やらなんやかんやで今日になってしまった。待たされている間、入浴中に壁がドドドド〜ンと崩れてきたらどうしようという不安な毎夜だったが、それも今日で解消。

「おはようございや〜す」と爽やかな挨拶で入ってきたお兄さんたちは、テキパキと仕事をこなし、「おつかれっした〜っ」と爽やかに去っていった。仕事柄、P.Cの前で偉そうに口先ばかりで仕事する輩を多く見てきたせいか、こういう人たちを見るのは気持ちがいい。帰り際、「休憩の時にでも食べて」とリンゴとバームクーヘンとお茶を渡した。ちょっと大盤振る舞いしすぎたかなと思ったが「あざ〜っす」と言って嬉しそうに受け取った顔を見ると若い子ってこういう遠慮しないところが素敵だよなぁと思った。

今日から安心してお風呂読書ができる。

午後遅くから映画「アクターズショートフィルム」を5作品一気に観た。以前、ひとりで観たのだけど夫が観たいというので付き合って観た。二度目はまた違う感覚があった。一度目はストーリーを追って行く作業が90%だったけど、二度目はストーリーはわかっているので、なぜここでこのセリフ?この時の主人公の気持ちは?とさまざまな方面から観れたのが収穫。


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観終わって夫がつくづく「若い感覚には敵わないね」と言った。本当にそう思う。歳を重ねた監督の奥深さも捨て難いけど、若い人が撮る映画はいい意味で遠慮を知らない厚かましさがある。危なっかしくて、繊細で、それらを惜しげもなく出してくる。嫉妬すら覚えるくらいの才能たちだ。

「いいね、若いって」と、夫と言い合った。

表面的な若さは整形したり、化粧したりで誤魔化しながらも何とかなるけど、感覚の若さっていうのはどう足掻いても取り返すことはできない。そういう意味でこの人たちは映画界の宝物だと思った。俳優としてはさる事ながら監督としても何か成し遂げて欲しいなと切に思う。


静かに土曜の夕暮れにさしかかってきた。

雲が厚くなってきた。

また春の雨が降るみたい。




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