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揺れるのは心の中だけでいい

2021.12.3(金曜日) earthquake

揺れる。それも激しく。

朝早くに注文していた眼鏡が届いた。赤くて丸くてマンガみたいな眼鏡だ。軽くてとても快適。
それをかけて友達に冬のお便りを書いているときに、突然激しい揺れが起こった。
猫は驚いて走りまくり家庭内行方不明になり、机上の飲み物が倒れてテーブルが水浸しになり、吊り下げているワイングラスがカラカラと音をたて、フロアスタンドが今にも倒れそうに左右に揺れて、私はそれらを見つめながらしばらくどうすることもできなかった。
一瞬、今朝の富士山近辺で起こった地震の余震みたいなものかとも思ったけど、違った。
つけっぱなしのテレビから情報が流れる。和歌山が震源地であの厄介な南海トラフらしい。
揺れが収まった後も心臓がドキドキしていた。
15階でもこれほど揺れたのだからタワーマンションはさぞかし揺れただろうと目の前に立つ45階建てのタワーマンションを見上げた。

30分ほど経って気持ちが落ち着いてきて友達への手紙の続きを書く。
『今、地震がありました』と付け加えて書いた。
今日は外に出るのが怖いな...と思っていたが、そんなことを言っていたら生活が成り立たないので、買い物に行く。郵便局にもついでに寄って手紙を投函する。

おやつに、昨日届いたシュトーレンを5ミリくらいに切って食べる。
昨日も5ミリ食べた。まだ作りたてのしっとりした感じが残っている。
お店からのアドバイスは『3〜5ミリに切って食べながらクリスマスまで味の変化を楽しんで下さい』というメッセージが添えられていた。経験した味ではあるけど、毎年新鮮な気持ちで食べている。

昨日、張り切ってキッチン内に確保した料理本を置く戸棚。
すごく便利で気に入っている。今まで料理の途中でレシピがわからなくなったりしたら、自分の部屋の本棚まで行って料理本を出してこなきゃいけなかったのだけど、それがなくてすぐ取り出せる。もっと早くこうしておくべきだった。料理中は何かとストレスが発生するのだけど、その中のひとつがなくなった感じ。嬉しい。

午後2時を過ぎてから、夫から「地震大丈夫?」のLINE。
呑気な人だ。


読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。