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子供の寝かしつけの時に、お話しをしております。 ネタ切れした時に、リサイクルできるよう…

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子供の寝かしつけの時に、お話しをしております。 ネタ切れした時に、リサイクルできるように書き留めております。 前日に子供にした話なので、設定も話も適当なところが、多々あります。

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  • ベッドタイムストーリー

    子供に寝かしつけで話した話し

最近の記事

男の子と電車

あるところに電車が大好きな男の子がいました。 だけど、男の子が住んでいたところは、 とても田舎で、電車を見たことがありませんでした。 男の子は、電車の図鑑を見るのが大好き。 白くて速い電車が特に好きで、 いつか、その電車を見てみたい、乗ってみたいと思っていました。 ある日、親戚のおじさんの手伝いをするために、 お母さんと車で出かけました。 おじさんちは、山の中にありました。 車に揺らされて、男の子はうつらうつらとしておりました 山の麓まで車がきたとき、男の子は、窓の外

    • かぼちゃさんとトマト君

      かぼちゃさんとトマト君は、お隣さんどうし かぼちゃさんは、家でグラスやマグカップを眺めるのが好きで、 トマト君は家の外で、元気に走り回るのが好きだった。 ある日、トマト君が壁に向かってボールを投げて遊んでいると、 間違って、かぼちゃさんの家に、ボールが飛んでいった ガシャン!とすごい音がした。 トマト君は、かぼちゃさんの家に行くと、 窓が割れ、かぼちゃさんの家の食器棚にボールが突っ込んでいた。 ごめんよ、かぼちゃさん。 ボールを間違って投げ込んでしまった。 窓を割っち

      • 羊と蜂の巣

        あるところに、若い羊がいた。 若い羊は、他の羊たちと一緒に草を食べていた。 若い羊は、ブーンという音がして、 周囲を見渡すと、一匹の蜂が飛んでいた。 若い羊は、その蜂を追いかけ、森に入っていった。 ぐんぐん追いかけると、蜂は、木にぶら下がった丸い蜂の巣に入っていった。 若い羊は、蜂の巣を見て、仲間の羊が木にぶら下げられてると思い、助けなきゃと思った。 そして、木にぶつかりはじめた。 必死に、ぶつかってると、蜂の巣が地面に落ちてきた。 中にいた蜂たちは、びっくりしてどこ

        • 石垣と海

          ある海辺に、石垣があった。 家を囲う石垣だった。 石垣は、朝日が差し込んで、水面がキラキラ光る海を見るのが好きだった。 時間が流れ、家はなくなっても、 石垣は残された。 また、時間が流れ、海は埋め立てられ、 町ができた。 石垣は残された。 石垣は、海が見れなくなって、残念に思ったが、 町の人や車、建物を眺めるのは面白く思った。 石垣はときどき、また海を見たいなと思ったりもした。 ある日、町を津波が襲った。 石垣は、海をまた見れたことを喜ばなかった。 それより、町の

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          7本

        記事

          オンボロぐるまとハリネズミ

          あるところに、オンボロぐるまがあった。 オンボロぐるまは、自分の事が嫌いだった 泥だらけで、サビだらけ、おまけにシートに穴が空いている。 こんな、自分にはだれも乗ってくれない。 オンボロぐるまは、いつも、ほかの車が誰かに運転されているのをみて、羨ましく思っていた。 ある時、ヨチヨチと歩くハリネズミがいた。 ハリネズミは、ため息を吐いている、オンボロぐるまをみて、どうしたのかと尋ねた。 オンボロぐるまは、自分が泥だらけでサビだらけ、シートもボロボロよオンボロだから、 誰

          オンボロぐるまとハリネズミ

          ペンギンとイチゴ

          そのペンギンは、南極に住んでた。 ある日、海で魚を取っていると、奇妙な赤い氷を見つけた。 ペンギンは、試しに食べてみると、とても甘酸っぱくて美味しかった。 赤い氷は、凍ったイチゴだった。 辺りを見渡すと、少し遠くにイチゴが、また浮いていた。 ペンギンは、泳いでいってイチゴを食べた。 また、その先にも、その先にも、イチゴは浮いていた。 ペンギンは大喜びで、イチゴを追いかけ、食べながら、どんどん沖にいった。 気がつくと、南極ではない。どこかの島にたどり着いた。 その島には

          ペンギンとイチゴ

          男の子と坂道とボール

          男の子が坂の上に住んでいた。 男の子は散歩は好きだったが、散歩の帰りが嫌いだった。 坂道を登るのが大変だったからだ。 ある日、お父さんとキャッチボールをしていると、ボールを取れず、ボールは坂道の方に転がっていった。 男の子は、待てーと追いかけた。 ボールは、坂道の下まで来ると、不思議なことに、今度は坂を転がり登っていった。 男の子は、また、待てーとボールを追いかけた。 坂の上にくると、ボールは、坂を下りはじめた。 男の子は、また、待てーとボールを追いかけた。 そ

          男の子と坂道とボール