オンボロぐるまとハリネズミ
あるところに、オンボロぐるまがあった。
オンボロぐるまは、自分の事が嫌いだった
泥だらけで、サビだらけ、おまけにシートに穴が空いている。
こんな、自分にはだれも乗ってくれない。
オンボロぐるまは、いつも、ほかの車が誰かに運転されているのをみて、羨ましく思っていた。
ある時、ヨチヨチと歩くハリネズミがいた。
ハリネズミは、ため息を吐いている、オンボロぐるまをみて、どうしたのかと尋ねた。
オンボロぐるまは、自分が泥だらけでサビだらけ、シートもボロボロよオンボロだから、
誰も乗ってくれないんだと言った。
ハリネズミは言った。
じゃあ僕が君を運転するよ
ハリネズミは、もっと早く走りたいと思っていたけど、背中のハリで、傷つけてしまうから
どのくるまも、ハリネズミに運転させてくれなかった。
僕が、君を洗ってあげる。そしたらきっとピカピカになる。
シートは、また、ハリで穴をあけちゃうからそのままだけど、
きっと2人なら、ワイルドなヤツらだと思うはずだよ
オンボロぐるまは思った。
変なヤツだ。しかも、オンボロなのは、変わりやしない。
オンボロぐるまは、このままオンボロでいるか、
この変なハリネズミに乗ってもらうか考えた。
オンボロぐるまはつぶやいた。
君と2人ならワイルドか、
ワイルドならオンボロなのも仕方ないか、
オンボロぐるまは、なんか面白くなって笑った。
じゃあハリネズミくん、運転してくれよ
そしてワイルドな旅に出よう
そして、ハリネズミとオンボロぐるまは、
ワイルドな旅に出かけていきました。
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