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【オーディオ】デンマークJERN(ヤーン)のスピーカーとSolidsteel SS-6 スタンド

イタリアのオーディオファイルの方のインスタグラムから、デンマークJERN(ヤーン)のスピーカーです。

1度目にしたら忘れられない、ダルマ型のデザイン。しかも赤が人気とか。

ここは無難?なグレーの仕上げです。そしてそれを支えるSS-6スタンドはイタリア製。

40年間、鋳鉄の精製と加工を専門とする会社、Dansk Skalform社のCEO、Soren Dissing氏が、2016年に有名なオーディオエンジニア、Ole Lund Christensenと出会ったことから始まったブランド。JERN(ヤーン)というのは鉄という意味だそう。英語だとIron(アイアン)かな。クリステンセン氏は、同じくデンマークAmphion社製品の設計でも有名な、北欧を代表するオーディオ界のレジェンドですね。

彼自身のブランド「GamuT(ガムート)」は、日本には入っていませんが、アンプやスピーカーなどをリリースしています。
現在はアンプ製造はやめてしまっているようですが、弊社取扱いのスウェーデンのスピーカーメーカー、Larsen社のJohn Larsen氏(実はデンマーク人)とも親しく、音決めの際のリファレンス機器でもあります。

ヨーロッパのオーディオ界って本当に狭くて、知り合いの知り合いを辿っていくと、全員繋がっているのでは?と思うほど。


JERNの母体になっているDansk Skalform社は、BMW、ロールスロイス, ポルシェ、ランドローバー、ジャガーなど、欧州の錚々たる自動車メーカーのエンジン鋳造などを請け負ってきたようです。特に、冷却プロセスに独自技術があるようですね。

JERNのスピーカーは、得意の鋳造技術を活かし、「ねずみ鋳鉄」と呼ばれる、鳴きの少ない素材を使った、継ぎ目がないモノコック構造の一体型エンクロージャが自慢。

この動画では、クリステンセン氏自ら金槌で叩いて比較してみせるデモが見られます。もし事情を知らない方が見たら、冒頭からトンカチを持った大男が笑顔で登場するのがいやはや。


ちょっと話がそれますが、これは弊社取扱のDEEPTIMEにも通じるものがあります。DEEPTIME社も、モノコック構造の一体型エンクロージャ(こちらは砂ですけれども)で、こちらも元々は自動車業界から出発しています。


大昔、ヨーロッパのオーディオ系の会社は軍事系から出発した会社が多くて、英国のDECCAやEMIなどもそうですが(最近だとdCS社など?)、最近は平和になったのか、自動車業界からの技術転用が多くなってきている印象があります。とても良いことです。(また最近不穏な空気も流れ始めていますが。。)


写真に話を戻します。

JERNのスピーカーサブウーファ一体型の一本足タイプのスタンドのが存在しますが、ここではスピーカー単体使用なので、Solidsteel SS-6がちょうど良かったのでしょう。

一本足スタンドも良いですが、一番上の写真の三脚型も、エレガントな割に安定感があって、なかなか悪くないと思いませんか?

しかもJERNは鋳鉄で、Solidsteelも鉄製ですから、デザインも音質の相性もバッチリです。

今回はこのあたりで。


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@francesco.tad82

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