見出し画像

必ずしもプログラミングが必要ではない①日本はどこで勝負するか

これからの時代を生きていくにはプログラミングが必要だ、という考えもまだまだあるようですが、必ずしもそんなことはないと思います。


IT業界で働く、エンジニアとしてやっていくにしてもです。
私自身もそれほどプログラミングをせずに、20年SEをやってきました。
最初、開発の部署に配属されましたが、合わずに1年弱で異動しました。
但し、特定のシステムを含め、システム全般知識は当然ながら習得しました。

エンジニアの定義


もし、システム開発エンジニアを仕事としていきたいなら、必要でしょう。
でも、いわゆるプリセールスなどにおいては必須ではありませんし、採用要項にそう書いている企業がほとんどです。
会社などにより差があるかもしれませんが、サポートエンジニアも、必須ではないと思います。
興味があればやればよし。できれば尚よし。でもできなくてもマイナスにはならない。
なにせ、大半のソリューションでは、コーディング無し(もしくは少し)で利用できることをウリとしているものが主流となってきています。
ただし学習することのメリットは十分にあります。
なのであくまで+アルファとしての要素として考えています。

今からプログラミングをやる意味?


今、普段よく触れているシステムはどこで作られているか?
以下、2021年12月時点でのソーシャルプラットフォームの月間アクティブユーザーについてのデータですが、大半がアメリカと中国の会社のシステムです。

https://www.visualcapitalist.com/ranked-social-networks-worldwide-by-users/


一般的な業務向けシステムも、開発はUS,中国ならびにインドが中心となっているイメージです。(東南アジア含め他にもあると思います)

仕事で自社のインドのエンジニアとも頻繁にやりとりしますが、みな非常に優秀です。IT知識において太刀打ちはできないなと感じています。
人口14億人の中で、エンジニアになって海外企業で働き、ゆくゆくアメリカを含む他国で働くことを目指して、すさまじい競争が行われています。

そこに今からプログラミングを学習することでの競争力はどこまであるのか?
もちろん、システムとはどのように動くのか、どのような要素があるのかを知るためにはとてもよい機会だと思います。また論理的思考を発達させるためにもよいかと思います。

ただし、世界規模で見た時に、日本の勝負するところはそこではないと思っています。どこでバリューを出していくか。そのうちの1つが以下です。

・ユーザビリティの追及
どうすればもっと使い勝手がよくなるのか?を追及し、反映させていく。
クルマ、家電、トイレ(ウォシュレット)、などなど、これまで日本が作ってきたものはかゆいところに手が届き、丈夫で、不具合が少ない。
つまりモノをより良くすることに長けていると思っています。
  
システムも同様。不便に感じたり、ここをもっとこうしたら、というニーズを追及していく。日本企業の大半の業務は他国に比べてより複雑なので、顧客の声を聴き、システム開発へ連携していく。
海外開発拠点と連携し、アイデアを出し、より発展させていく。
あくまでグローバルスタンダードにのっけていく。
これまでの経験から、そういうポジションは優位性が高いと考えています。
全体を通して整合性をとる、システムの世界とユーザーの業務の世界を融合するということがあまり得意ではない人が多いから。

そのために、プログラミングではなく、プログラミングから発展してもいいけれど、まずシステム全般の知識が必要。
Web、データベース、ネットワーク、セキュリティなどなど。
そして英語(で交渉する力)。

https://www.visualcapitalist.com/ranked-social-networks-worldwide-by-users/



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?