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きょうの郷土玩具③「さるちょろ」

土人形や張り子、木のおもちゃの郷土玩具を集めています。縁あって我が家にやって来た、愛嬌あふれる彼らを紹介します。

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土人形のルーツ、京都府京都市の伏見人形「さるちょろ」です。400年ほど前、伏見稲荷大社のみやげものとして人気を博した伏見人形。日本各地に広がり、数々の土人形が生まれたといわれています。

江戸時代の正月、京の町では縁起物の着ぐるみで練り歩く「長老軒(ちょうろうけん)という大道芸がありました。なかでも猿(災いが去る)は人気キャラ。その長老軒の猿人形だから略して「さるちょろ」というそうです。

おしりと背中は真っ白。「手抜き?」と思いきや、あえての無彩色。
「伏見人形ツラばかり」と言われ、正面しか塗らないのが特徴で、
「裏がない(嘘がない)」という意味が込められているそうです。

ちなみに、左手に持っているのはお団子ではなく、鐘(ジャン)です。

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京都市
伏見人形(丹嘉)
「さるちょろ」saruchoro
大きさ12㎝

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