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「心」 の再考

今年の24時間テレビでランナーを務めた、EXITの兼近かねちかさん。スタート直前のコメントがとても素晴らしかった。


もう既にゴールした気でいます!


これは、祈願絵馬を “過去形” で書いてお願いする人と同じやり方。

何か「目標を達成する」ためには、もちろん努力や苦労を伴う部分が大きいけれど、それよりも大切なのは、とにかく自分の理想と現実を分断させないこと。

どのようにすれば、この一見 “全く違う世界” だと感じる2つの領域の距離を縮められるのか。
そして、夢を叶えた段階の「自己肯定感が上がっている状態の自分」を好きになる気持ちを、どこまで具体的に前借りできるか。

そういうマインドに、自分を変化させ、良い方向に精神成長していくための「知的な計画性」とでも言うべき創意工夫を、焦らずじっくりと考えなければいけなかったのだ。
「あきらめない気持ち」とかいう常套句じょうとうくだけでは、この複雑な心理プロセスに対するイメージがなかなか膨らまない。

おそらく、脳筋っぽくストイックに継続しようとしても、どこかで限界が来てしまう。
仮に、十分な知識や経験や技術を得られたとしても、それによって自分よりも劣っている人をバカにしたり、自分の有能さを周りにアピールしたり。
そういう状態になっている人を見ると、本当の意味での成長はしていないし、むしろ悪化しているんじゃないか? と思ってしまう。


真の達成とは、勉強したりトレーニングを積んだりしてゆくことにより、自分で自分の「精神性を教育させる」という部分まで含んでいるんじゃないかな。
実際、何か1つを徹底的に極めた人って、人間性のレベルが高くて、話しているだけで「心に “芯” が通ってるなぁ」と感じられるような。

そういう人が多い気がする。 (完)

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(ヘッダー写真: Pixabayより引用)

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