言い訳
「奨学金をもらえることになったら、この学校のことを日本の学生に向けてアピールします!!」
と安易にエッセイに書いてしまった数か月前の自分を思い出す。
まさか本当に通るなんて思わないじゃないか。
私は今年の9月からバルセロナにあるビジネススクールに進学する人間。
「学校をアピールします」と言っておきながら、学校名を隠すことにいささか矛盾を感じるが、狭いコミュニティではあるので、いろいろ書いていくうちにいずれ身バレしていくだろう。お楽しみに。
実際奨学金を受領してからほどほどに時が過ぎてしまった。
「書かないとなぁ」という気持ちと「まあ書かなくてもいいかぁ」という気持ちがふらふらと漂っては消えているうちに時は経った。
でもやはりこんな人間に奨学金をくれた学校のためになにかせねばと思い、書いている。
おそらく多くの人の目には触れないとはいえ、自分の文章がインターネットの大海原に放り出されると思うと何を書くか頭を悩ます。
個人的にはMBA受験界隈は割とブログ文化が盛んという印象がある。GMAT受験対策について書かれたものや、実際の進学後の様子を書かれたものが王道で、私も受験期は大変にお世話になった。
皆さん勉強のくそ忙しい中、後世に向けて何かを残してくれたことに頭が下がる思いである。
ただこれを自分が書くとなると難しい。そもそもこうしたものは身を明かしているから価値があるわけである。
「ハーバードMBA生が語るGMAT対策!!」や「スタンフォードMBAの授業内容!!」
というは確かに引きがある。
進学先も明かさない、どこの馬の骨ともわからん人間のGMAT対策など誰が読みたいのだろうかと内なる自分が説いている。
やはり無理せず私は私について書いていくしかないようだ。
「どこ馬人間の考えていることなどもっと興味ないぞ!」
と自分でも思うが、学校との約束だからしょうがないと思い今回は前に進む。
もしかしたら1億人の中の1人の奇怪な人間がいるかもしれない。
その奇怪な人が私を通じて少しでも学校に興味を持ってくれたら幸いだ。
お察しの通り、私は大変に面倒くさい人間だ。
私はこの場を借りて、インターネットの海原に言い訳を放出したい。
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