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オンライン会議で1時間近く資料を読み続けても誰も止められない。

ワークライフバランスやダイバーシティといった分野で、いろんな本を書いたり、講演などの活動をしている渥美由木喜(あつみなおき)さんが、テレワークが普及しない理由についてある月刊誌に書いていました。

渥美さんは介護と育児のダブルワーク経験者なので、テレワークのありがたさ、有意義さを十分実感しています。

コロナ感染によって多くの企業がテレワークを取り入れたにもかかわらず、定着せず、政府目標の7割には遠く及ばず、2割程度だとか。

理由として、コミュニケーションが取りづらく作業効率が下がるなど、いろいろあるにしても、根底には「苦手意識」があるのではないかと渥美さんは分析しています。

また、オンラインとオフラインの使い分けがうまくできていないことも定着しない大きな理由であるとして、ある審議会での出来事を書いていました。

オンライン会議中、ある官僚が1時間近くも資料を読み続け、その間、委員の人は黙って聞き続けるしかなかったそうです。そうやって時間を使い果たしたため、各委員の発言時間はわずか1分だったとか。

渥美さんは事前に資料配布して資料を読み込んでから出席するよう呼びかけるべきだったと指摘しています。

これって、オンライン会議に限らずです。ただ、オンラインの場合、席を外したり、全く別のことをしてしまうことが可能です。

リアル会議だと控えめに居眠りするぐらいですが…

でもオンラインでもリアルでも、審議会でも会社のちょっとした会議でも、このようなことは日本中で行われていると思います。

資料読みだけではなく、発言も堂々巡りで時間の観念がゼロの人が、偉い人に限らずあります。偉い人だから誰も指摘できないというよりも、(偉い人しか発言しないとかもありますが)日本人は時間の観念がないように思います。

渥美さんの指摘はもっともなのですが、たぶん事前の資料の読み込みがあっても、同じようなことが起きると思うのです。配布された資料に全く目を通さない人はけっこういます。

オンラインかリアルかではなく、しなくていい会議がおそらく9割ぐらいだと思います。

私が以前の会社を辞めた理由の一つは長い会議でした。

でもきちんと会議の無駄を指摘することができませんでした…


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