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白湯をコーヒーだと思い込めます。

ちょうど一年ほど前、イギリスのスコットランドに6週間留学していた。留学に言った理由も、旅行するぐらいなら留学したら?と親の小言に悪ノリしたぐらいのテンションだった。なんとなく想像していた自分の人生設計に全く入っていなかった事項だった。留学費用のために1年間働き続けました!と強い意気込みをもって海外へ飛び立つ方に殴られた方がいい。

ともあれ、6週間で英語の会話力は劇的に向上したとも思えないが、自分から英語をなんでもいいから発すれば昨日偶然会った人とも半日会話を続けることができると知れたのは大きな財産だった。

ただ唯一妥協しなかったのは、スコットランドの立地の良さを生かして、ヨーロッパを回りまくることだった。6週間でアイスランド、ロンドン、ベルリンと、大学の休日に飛びまくった。土曜早朝出発、月曜真夜中帰国。

そんな慌ただしく旅行した先で、一目惚れして買ったのが今日の写真の古地図タンブラーだ。
ロンドンの地図専門店に売っていたグッズだ。
スコットランドのグラスゴーで、たまたま立ち寄った雑貨屋さんに、地図のポーチやメガネケースや諸々、日本では見たことのないかわいいデザインの物が売っており、イギリスの首都に行けば、もっと豊富な地図グッズがあるのではないか…?!と期待を込めて訪問した。
そこのお店が大当たりで、地下にはみたことのない地球儀がたくさん並んで映えていた。私のアイコンはそこで撮ったものだ。

今日の主役は古地図タンブラーなのだが、イギリス話に大分話が逸れてしまった。

その古地図タンブラーが一年時を経て、ようやく使う日が来たのだ。欲しかったものを買った瞬間欲が削がれる故に、長らくタンブラーをお待たせすることになった。

イギリスで飲み物を飲む時、タンブラーを持参していると料金が数ポンド安くなる文化が根付いている。スタバ以外を利用するときもタンブラーを使うのが一般的なので、私も大学の学食で使ってみようと息巻いていたのに、タンブラーが重すぎて一緒に段ボールに入れてロンドンから日本に送付していたのだ。ちなみに、重すぎる本も一緒に同梱していたので、送料で日本円にして17000円も取られたのはいい思い出だ。

また逸れた。
試しにステンレスの古地図タンブラーにあったまった白湯を入れて飲んでみた。
するとだ。なぜか不思議なことに、スタバで飲むコーヒーの味がするのだ。

お待たせしました、これが今日の本題。
なぜ私は、スタバでコーヒーの味がしたと思ったのでしょうか。


一つ目、猫舌で熱さを感じてる時、味覚が働かない。故に、一口目は白湯とコーヒーは変わらない。
二つ目、タンブラーを普段使わないので、タンブラーを持っている時の容器のサイズ感と一致するのは、経験上スタバのホット。よって、スタバを連想してしまう。
三つ目、思い込みが激しいので、一口目の感覚でこれスタバじゃね?と思うと、そのままスタバのコーヒーだと思い込める。

ここで問題なのは、三つ目だ。
コーヒーには苦味があるはずで、温かい水をコーヒー思い込むには普通に考えられない。

最後に四つ目の理由、それは味覚バカ、つまりあまり食に関心がないのだ。

たしかに。
私は人目を気にせずよく食べる人間だが、それは食が好きというわけでないということがよくわかった。その店のオススメ、つまり得意料理ではなく、私がその時食べたい物は食べる。
味の優劣とか関係なく、自分が食べたいと思ったものを食べることができるのが重要なのだ。
あと腹を満たせるかどうか。

食べるものを選ばない高コスパ人間。
出された物は、文句を言わず残さず食べます。

ただ食への興味の無さが、残念なほど料理の関心の無さに繋がっている。
この年で、油が燃えた時水かければいいと思っていたら、引きますよね?

食への関心の無さ、全然良くない。

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