人為の力を信じすぎた近代人
最近テレビを買ってNHK、Eテレ、BS1を無限ループしているのだが、今安彦 良和の特集の再放送を目に入れている。
一般的にはガンダムの原作者として有名だが、私は別のルートでこの方にリスペクトを抱いた。漫画『虹色のトロツキー』、日本が満州で実現しようとした五族共和とはなんだったのかを描いた作品だ。特集の字幕にもあるように、分かり合えない「他者」とのドラマを描き続けるのが、彼の作品の特徴である。トロツキーの主人公は満州国に帰属が決まったモンゴル民族だった。主人公は共感できるモンゴ