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United01_01

私はとある地方の街で育った
何不自由ない暮らしだった
とにかく父方の祖母のことが大好きで
ずっとずっと一緒にいられると思っていた

私が産まれる前に父方の祖父は亡くなっていた

祖母は祖父と築いた会社と
更に不動産をやっていて
全国の長者番付にのるほどの
お金持ちだった

私の子どもの頃の記憶を辿ると
祖母との楽しい想い出と
母に「行かないで」とすがる思いが
強かったこと
父のことを怖いと思っていたこと

そしてその「怖い」は後々消えてしまう
父は「優しい」に変わった

父はいつしか「可哀想」な人になった
もしかしたら母もずっと
「可哀想」だったのかもしれない

今の話をすると

先月父が長い長い闘病の末亡くなってしまった

何もかもを失くした父は
母に看取られ亡くなった

結局最期は母のことを好きだったのだろうか

あんなことがあっても

ここに書こうかとアカウントを開設してから
二年が経つ

だけど書けなかった

父の死を経験して
書こうと思った

旧統一教会のことがあってから

その時も書こうと思った

でも書こうとする度
精神が乱れてできなかった

だけど今回は
ちょっとずつ
ちょっとずつでも
書こうと思った
何年かかってもいい
最後まで書けるといい

今も続く私の苦しみは
いつか消えてくれるのだろうか

心療内科の薬は効かない
根本治療は無理だから
これは経験した人にしか
きっとわからないだろう
そして経験してしまうと
生きている間中思い出すだろう

10代の頃から心療内科に通っている
地元の先生が好きだった
でもどうして苦しいのか話せなかった
それはその街で名前を言えば
誰の娘かわかっているのに
こんなことがあったと言えば
警察に通報するだろう
今思えばそうするべきだった

結婚しても
娘が生まれても

忙しくしていても
一瞬忘れてしまうだけで

完全に苦しくなくなる日なんて
こないだろう

ちなみに私は心臓病だ

更新が止まったら
何年も止まってしまったら
死んだと思って
どうか待たないで

Bebe


追伸  あの人へ

お元気ですか?
お元気ではありませんように

「人を恨むくらいなら
    消えちゃう方がいいのよ」

と小谷美紗子さんが歌っていた

そうだなって思ったから
恨まないよう努力した

努力したくらいで
憎しみはかえられるものではなかった

今夜は悪い夢を見ませんようにと
願うあまりに眠りにつくことは
いつしか怖いことになってしまった

追追伸  元夫へ

苦しめてごめんね
そしてありがとう


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