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地震に強い家、強過ぎない家、バランス編

耐震等級3って強いんです。
うわ、当たり前のこと言ってるわ〜と思った建築業界の皆様こんにちは。
わかりやすく解説するために色々端折って解説しますので、詳しい方は申し訳ございません。広い心で読んでくださいませ。

簡単に日本の建築機呪法のルールをまず説明すると
耐震等級について(超ざっくり解説)
等級1:100年に1度クラスの地震が来たときに倒壊しない
等級2:等級1の1.25倍強い
等級3:等級1の1.50倍強い
という2000年に設定されたルールになっています。
「とりあえず耐えるけど2回目きたらわかんないから逃げてね」というガサツなルールでもあり、地震直後の避難所パンパン問題が発生しています。
【大手住宅メーカーの説明】
耐震等級3なんて当たり前です!今はもっと地震が起きているので
弊社は実在実験試験で東日本の◯倍の地震にも耐えます
【やばい工務店の説明】
耐震等級なんて意味ないです!元々日本の家は地震に強いんです。
弊社はきちんとした◯寸の柱を使って建てているので安心です。

どちらが本当のことを言っているのでしょう?
【事実】
熊本県益城町では、2日間で2回の震災、震度7の直撃に遭いました。
これは世界でも初めての観測記録です。震度7が2回直撃って鬼確率ですよね。世界中に衝撃を与えました。
その後、約2600棟の建物を検査した結果、益城町には16棟の構造等級3の建築物がありましたが、16棟全て地震後も住み続けられています。
そうなんです、構造等級3は強いんです。
【結果:構造等級3は必須】
というわけで、構造等級3は必須。
でも、上記益城町の家は全てメーカー住宅の超高額「なんとか耐震構造」ではないんです。
予算に余裕があれば、「なんとか耐震構造」でいいと思いますが、まずは迷ったら変なユーチューバーに騙されないで、素直に構造等級3を建てましょうね。
間取りなどの問題で取れないケースもありますが、家族、財産を守る家づくりは何よりも大切ですので優先順位を考えて設計をしていきましょうね。
これだけ地震来ると言っているのに、耐震等級の話をしない、もしくは1で十分だという工務店さんは論外です。もう話をしちゃダメです。よっぽど知識がないか、悪意があるかのどちらかです。
【おまけ:誇大広告のやばいメーカーがある話】
僕が実際に接客された話になりますが、「当社は耐震等級3では足りないと思い、なんと2倍強い耐震等級5が標準です!と言っているメーカーさんがいました。そもそもそんな規格は存在しません。国土交通省さんにさすがに怒られたのか、今では語っていませんが、オーバートークには騙されないようにしましょうね。家は性能だけではありませんよ。


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