ヘルニアの症状とリハビリ法
腰痛などを放っておくと椎間板ヘルニアになったりしますよね。
その腰痛がヘルニアの可能性もあります。
では、ヘルニアとはなんなのか?またそのリハビリ法について書いていきます!
ヘルニアとは?
ヘルニアはラテン語で「飛び出す」と言う意味です。
その名の通り、体の中にある臓器もしくは筋肉や組織が何らかの原因によって、本来の場所から飛び出した状態の事を言います。
これを総称して「ヘルニア」と呼びます。
ヘルニアは体の各場所で起こり得ます。
箇所により、名前が変わります。
・頸椎(けいつい)椎間板ヘルニア
・腰椎(ようつい)椎間板ヘルニア
・横隔膜(おうかくまく)ヘルニア
・鼠径(そけい)ヘルニア
よく聞くのが頸椎椎間板ヘルニアや腰椎椎間板ヘルニアです。
今回は椎間板ヘルニアに特化しての投稿をしていきます!
椎間板ヘルニア
骨の腰の部分は5つの椎骨で構成され、椎骨と椎骨の間にはクッションの役割をする椎間板があります。
その椎間板に老化や激しい運動などが原因でひびが入り、椎間板内の髄核というゼリー状の組織が一部飛び出して神経を圧迫することを椎間板ヘルニアといいます。
10~40歳代の若い世代に多く見られ、頸から腰までどの場所にも発症する可能性がありますが、ほとんどは腰の部分で起こります。
原因としては、遺伝との関係、椎間板の老化、さらに喫煙とも関係すると考えられています。
背骨に負担をかける動作をすることで腰椎椎間板ヘルニアを発症することもあり、重いものを持ち上げる、引っ張る、体をひねる、長時間の座り仕事などがあげられます。
他にも原因はさまざまです!
腰椎椎間板ヘルニアの症状は、程度によってさまざまですが、腰痛から始まり、お尻や足にしびれが起きます。
おじぎをしたり、いすに座るなど、前かがみの姿勢をとると症状が強まります。
それにより神経を刺激していて腰や足などに痛みや痺れを感じます。
どの部分の椎間板がつぶれているかによって、腰痛の症状はさまざまです!
5つの椎骨からなる腰椎は、上から、第1腰椎、第2腰椎、第3腰椎、第4腰椎、第5腰椎、そしてその下仙骨には仙椎と名前がつけられています。
腰椎の間の椎間板は、ここでは上から1番目、2番、3番、4番、5番とします。
それぞれの椎間板が飛び出している場合にどのような症状が出るのでしょうか?
1番と2番の間が飛び出している場合は腰の上あたりに痛みが出ることが多く、2番と3番は足の付け根やそけい部が痛んだり、だるくなったり、ときにはしびれたりします。
3番と4番は太ももの前の部分が痛んだり、だるくなったり、ときにはしびれたりします。
腰痛で圧倒的に多いのが4番と5番の間です!
骨は、下にあるほど重力がかかりますから、痛みやすいのです。
その上、腰を曲げることがこの部分になるため、圧力がかかりやすく、症状としては、おしりから太ももの横、膝の下や、外側のすねが痛んだりしびれたりします。
5番目と仙骨の間は、おしりの真ん中、太ももの裏、ふくらはぎ、かかとから足の裏、足の小指がしびれたり痛んだりします。
アキレス腱の反射が弱くなり、つま先歩きができなくなったりします。
ただし、腰椎椎間板ヘルニアであっても、足の症状が出ない方もいます。
腰椎椎間板ヘルニアの進行により、症状が変化しますので、注意が必要になってきます。
ヘルニアの症状
腰椎椎間板ヘルニアの主な症状として、腰を曲げると太股やふくらはぎにしびれるような痛みが走る「坐骨神経痛」が起きます。
他にもさまざまな症状がありますがこのパターンがよくあるうちの一つです。
腰が前に曲がりにくくなったり、腰や背中がひどく凝ることがあります。
また、腰椎椎間板ヘルニアには、腰部脊柱管狭さく症と同じく、馬尾型と神経根型の2タイプがあります。
馬尾型は進行しやすいヘルニアである可能性が高くなります。
馬尾型の場合は、放置していると尿漏れや頻尿などの排尿障害が起こります。
進行すると歩行が困難になり、将来寝たきりになる可能性もあります。
神経根型は進行しにくいヘルニアです。
馬尾型の症状
・しびれはあるが、痛みはない
・足裏の痺れやお尻周りがほてる
・歩行中に尿が出そうになる
上記に当てはまる場合は病院に行って検査することをお勧めします!
椎間板ヘルニアになりやすい人
椎間板ヘルニアの発生原因には人それぞれですが、起こりやすい方は次のようなものがあげられます。
日常生活で中腰の姿勢が多い。
お仕事などで重たい荷物を持ったり、腰を強くひねったりすることが多い。
ソファですわるときに猫背になったりと、姿勢が悪い。
デスクワークなどで長時間椅子に座っている。
肥満やメタボなどで腹筋は背筋が弱い。
ハイヒールなどのかかとの高い靴を好んでよく履いている。
いずれも共通することは、背骨、や腰に負担がかかっているという事です。
ヘルニアの予防や治療には生活習慣の見直しも重要なカギを握っています。
腰椎椎間板ヘルニアは神経が圧迫されている状態なので、激痛が走ることや、最悪の場合は神経がマヒして脚が思うように動かせなくなる恐れもあります。
手術などで改善はされますが、まずはならない体づくりを心がけていただきたいです!
姿勢が悪かったりするだけでも腰への負担はかなりかかっています。
こちらの記事に腰痛の改善方法などについて書いていますので合わせて読んでみてください!
上記の記事にも書いていますが、ソファで楽な体制が体にはかなりの負担がかかっている場合もありますので普段の姿勢には充分注意してください!
椎間板ヘルニアの治療法や予防法
まず、痛みがひどい時は無理に動かすことだけは絶対に避けてください!
腰椎椎間板ヘルニアのリハビリには、手術前と手術後に行うリハビリがあります。
体を動かすリハビリが大切です。
といっても激しい運動をするのではなく、筋肉をほぐし、体を支えるための体幹(腹筋・背筋)を鍛えるためのストレッチから始めます。
また、2~3か月ほど治療しても改善されない場合は、手術が検討される場合があります。
腰椎椎間板ヘルニアは姿勢の悪さや筋力低下により、椎間板に負荷がかかり発生する疾患です。
症状進行の抑止や手術後の再発防止には、下半身を中心としたリハビリによって姿勢の改善、筋力トレーニングを行うことが効果的です。
飛び出した椎間板は、正しい姿勢をキープし、過剰な圧力をかけずにいると元の位置に収まろうとすることも珍しくないのです!
もちろん完全に元の位置へ戻すには手術が必要となりますが、軽度のうちにリハビリを開始することで、日常生活なら特に問題なく過ごせる程度まで自然治癒するケースも多いのが実情です。
リハビリを継続して体幹・筋力を鍛え、多少の負担にも耐えることのできる身体づくりをすることが大切です。
軽度の場合は筋肉をしっかり動かしたいので体操など行ってください!
マッケンジー体操やウィリアムス体操を行ってください!
上記の体操はさまざまな筋肉を動かす事ができます!
ただし、強い痛みがあるときは無理せず安静にし、痛みが和らいできたらコルセットなどを着用し、なるべく腰へ負担が掛からないようにしながらリハビリを行いましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は椎間板ヘルニアについて書かせていただきました!
ヘルニアにならない体づくりはとても大切です!
万が一ヘルニアになったとしても手術をしたら改善はされます!
その際はしっかりとリハビリを行う事が大切です!
リハビリは手術前も手術後もどちらもとても重要です!
しっかりと行っていきましょう!
この記事を最後まで読んでいただきありがとうございました!
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