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地磁気逆転 - まとめ(Ⅰ)

地磁気の逆転現象を私の過去記事を中心にまとめてみました。

記事でよく出てくるラシャンプ/オルビィ地磁気エクスカーション(The Laschamp/Olby geomagnetic field excursion)というのは、地磁気の逆転も含みますが、それよりも地磁気のフィールド強度の劇的な、しかも短期間の変化のことを言います。

地磁気のエクスカーションの原因についての主な仮説は、磁場を発生させるダイナモプロセスの固有の不安定性であります。また、磁場が地球コアの液体外核内でのみ反転した場合にエクスカーションが起こり地球コアの外殻と内殻のコアが両方に影響を受けると完全な地磁気逆転が起こるということです。

つまり、二つの現象があるということ。

地球コアの液体外核内でのみ反転した場合と、地球コアの液体外殻と内殻のコアが両方に影響を受けた場合の違いは、私も勉強不足。

次回、地磁気逆転 - まとめ(Ⅱ)で説明してみようと思ってます。専門外なものでスミマセン。

近づいている?地磁気逆転(2016年6月8日配信)

地磁気逆転 ー 4万2000年前の地磁気逆転が地球環境を大きく変化させた

⚪ 南北の磁極が入れ替わる「地磁気逆転」によって
地球の大気がどのように変化したかが初めて示された

地磁気(地球が持つ磁気)は、地球に降り注ぐ宇宙線や太陽風を遮る「保護シールド」だ。地磁気は絶えず変化しており、南北の磁極が入れ替わる「地磁気逆転」がこれまでに何度か発生している。

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最近の大規模な地磁気逆転「ラシャンプ地磁気エクスカーション」は4万1000〜4万2000年前に約800年にわたって起こったとみられるが、これが地球にどのような影響を及ぼしたのかは不明であった。

⚪ 地磁気が弱まり、気候変動が起きた

豪ニューサウスウェールズ大学(UNSW)と南オーストラリア博物館の研究チームは、ニュージーランド北部の湿地帯で4万年以上保存されているカウリマツの年輪を分析。

「ラシャンプ地磁気エクスカーション」での大気中放射性炭素レベルの詳細な記録を作成し、この地磁気逆転によって地球の大気がどのように変化したかを初めて示した。一連の研究成果は、2021年2月19日、学術雑誌「サイエンス」で発表されている。

この記録によると、地磁気が弱まって地磁気逆転が起こった時期に、大気中放射性炭素が大幅に増加していた。宇宙線が継続的に降り注ぐことで放射性炭素が地球に供給されることから、年輪に残された放射性炭素は、この時期、地球に放射性炭素が多くもたらされていたことを示すものといえる。

また、当時の地磁気は、従来、現在の強度の約28%にまで弱まったと考えられてきたが、この記録によると、「ラシャンプ地磁気エクスカーション」が起こる前の約4万2200年前に地磁気が最も弱くなり、その強度は現在の0〜6%にすぎなかったこともわかった。地磁気がほぼなくなり、地球の「保護シールド」が失われたことにより、宇宙線が遮られることなく降り注いで地球の大気中の微粒子をイオン化し、イオン化された大気がオゾン層を破壊して、世界中で気候変動が引き起こされたと考えられる。

⚪ 氷床や氷河が拡大、ネアンデルタール人が絶滅

この記録を、すでに氷床コアなどで確認されている「ラシャンプ地磁気エクスカーション」の時期の記録と比較したところ、北米で氷床や氷河が拡大し、風帯や熱帯低気圧の仕組みが大きく変化した時期とも一致した。この時期は、豪州本土やタスマニア島で大型動物相(メガファウナ)が同時に絶滅。ネアンデルタール人が絶滅する一方、世界各地の洞窟で壁画などが突然現れた。

⚪ 近年、北磁極の移動速度が加速している

近年、北磁極の移動速度が加速しており、一部の科学者は懸念を示している。研究論文の筆頭著者でニューサウスウェールズ大学のアラン・クーパー教授は「今、同様の地磁気逆転が起こったら、現代社会に甚大な影響をもたらすだろう。地球に降り注ぐ宇宙線が送電線や衛星ネットワークを破壊してしまう」と警鐘を鳴らしている。

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