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【創作】note:Data 2021/02/04/1、大国主神の国譲りなどなかった

『古事記』『日本書紀』の編纂には、天皇が統治する国家を磐石なものとすることという目的があったと考えられています。

記紀の歴史の『あるべき姿』のウソ

この目的を果たすために、歴史の『あるべき姿』をかため、物語を綴ります。そこで使われたのが各地の神話や伝承の継ぎ接ぎです。

大和朝廷(邪馬台国国家連合)の傘下に入った国々は、自分たちの大切なものを捧げました。土地や財産はもちろん、自分たちのルーツを語るものとして重要視されていた神話や伝承も含まれます。そうして集まった神話や伝承を『古事記』『日本書紀』の構想に基づいて取捨して、改変、再構成していきます。

単なる神話や伝承の継ぎ接ぎなら時代考証をして、順序を入れ替えればいいのですが、神話や伝承の取捨選択だけでなく『改変』もした上で『古事記』『日本書紀』は再構成されています。そのため、原型を留めていません。

例えば、イザナキ・イザナミが登場する冒頭の国作りの物語には、淡路島の海女たちの伝承を取り入れているようです。

『古事記』ではイザナミは死にますが、『日本書紀』ではイザナミは死なずにイザナギとともに国土を完成させます。

『日本書紀』では、イサナギとイザナミによって国造りが終わってしまっているので、『古事記』に登場する出雲を舞台にしたオオクニヌシの国造りは、出てきません。

三種の神器


三種の神器の中の二つ、八尺鏡と八尺瓊勾玉は天岩戸騒動の時に作られたものですが、草那藝之大刀は、大和朝廷(邪馬台国国家連合)と敵対するはずの高天原から出雲に追放されたスサノヲがヤマタノオロチを倒して、その尾から取り出したものです。

大和朝廷(邪馬台国国家連合)から追放され、敵対している国家の長(おさ)の出雲のスサノヲが、「天(あま)」家の権力と継承の象徴の三種の神器の一つの草那藝之大刀を「天(あま)」家に献上する、というのもおかしな話ではないですか?

大国主神の国譲り

高天原の神々、「ヤオロズ」族は、葦原中国を統治するのは天照大御神の子孫(「天(あま)」家の人間)だとしました。

そのため、何人かの神を出雲に遣わしましたが、いずれも大国主神に寝返ったり、寝返った神に殺されたりと交渉は遅々として進みませんでした。

最終的に建御雷神ら武神二柱を派遣し、大国主神の子の兄・事代主神に国を譲らせ、果敢に抵抗した弟・建御名方神をも降服させます。

御子神二柱が要求に応じたため、大国主神は自らの宮殿(出雲大社)建設と引き換えに、天の神に国を譲ることを約束しました。

大国主神はスサノヲの六代後の子孫

これもおかしな話ですよね?あたかも、高天原は「天(あま)」家を中心とする「ヤオロズ」族が統治する地域で、日本列島の葦原中国は、大国主神の出雲族が統治する地域。そして、両者は敵対していたけれど、大国主神が日本列島の葦原中国を大和朝廷(邪馬台国国家連合)に国譲りした、という話。おかしいですよね?元はと言えば、『古事記』では大国主神はスサノヲと櫛名田比売命の六代後の子孫ということになっています。

ルーツは同じ

アマテラスという姉系の大和朝廷(邪馬台国国家連合)に対して、スサノヲという弟系の出雲連合国家。ルーツは同じです。

やはり、元々の葦原中国を統治したとされる出雲の国などなく、大和朝廷(邪馬台国国家連合)の関係者(親族とか)のスサノヲみたいな人物が切り開いた植民地みたいなものだったのかもしれません。

さらに、おかしなことに、この大国主大神の国譲りの時点では、天照大御神の孫の邇邇芸命(ニニギノミコト)は日向に降臨していなかった。天孫降臨前に、国譲りが起こっている。

そして、邇邇芸命(ニニギノミコト)はすでに天照大御神から授かった三種の神器を携えていた。スサノヲは、いつ草那藝之大刀を「天(あま)」家に献上したのでしょうか?

神五柱、天鈿女命再登場

そして、この天孫降臨、邇邇芸命(ニニギノミコト)の天降りには、神五柱、五伴緒(いつとものお)と呼ばれる天児屋命、布刀玉命、伊斯許理度売命、玉祖命、天鈿女命(アメノウズメノミコト)が同伴しました。

天児屋命、布刀玉命は、アマテラスの岩戸隠れの際、天児屋命が岩戸の前で祝詞を唱え、天照大御神が岩戸を少し開いたときに布刀玉命とともに鏡を差し出した神々です。伊斯許理度売命は、岩戸隠れの際に八咫鏡を作りました。玉祖命は岩戸隠れの際に八尺瓊勾玉(ヤサカニノマガタマ)を作りました。

以上、四柱の神々は男神です。天鈿女命(アメノウズメノミコト)のみ女神です。彼女が天の岩戸でヌードダンスを踊って以来、久々の登場で、アマテラスの孫に付き従って日本列島の葦原中国に降りた。

天鈿女命、ブサメンと結婚

そして、猿田彦命(サルタヒコ)という天狗だか、なんだかわからない道案内のブサメンと天鈿女命(アメノウズメノミコト)は脈絡もなく結婚してしまいます。なんだ?

ああ、脈絡はありました。またも、天鈿女命(アメノウズメノミコト)は、天岩戸騒動時と同じく、オッパイ丸出し、裳帯(もひも)を臍の下に垂らしてオ◯ンコ丸出しで、猿田彦命(サルタヒコ)の面前にあらわれました。明白に、ブサメンの猿田彦命(サルタヒコ)を誘惑したようです。なんで?

β3とδ3の話が正しい?

もう順番も登場人物も混乱の極みです。わけがわからなくなっています。
ですから、

【創作】note:Data 2021/02/02/1、天照大神と建速須佐之男命(表)(裏)、裏の話

この「純知性体の記録」の時間軸と出来事が正しそうです。


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