見出し画像

稽古、稽古、稽古

珍しくnoteで演劇の話。

わたしは、大学1年生から演劇サークルに所属しています。そして今年、所属サークルを退団します。

9月に、東京学生演劇祭に出演させていただくことになりました。演劇をする東京の大学生たち全12団体が4ブロックに分かれて競います。私は早稲田の団体に出演するわけではないのですが、早稲田からも2つのユニットが参加します。ぜひ観にいらしてください。

わたしが参加するのは、Aブロックの「ミチタ カコ」という、多摩美術大学のユニットです。詳細書くのでぜひ観にいらしてください!Twitterにもまとめてます。

「ミチタカコに出演することになったんだ」と言うと、ミチタカコの団体を知っている方はけっこう「え、合いそう!」と言ってくれるので、けっこう嬉しいです。期待を裏切らないように、がんばる。

ミチタ カコのきのした まこちゃん。彼女に写真を撮ってもらったご縁で出演することになりました

これで、私は晴れて大学4年間すべての夏休みを演劇に費やすことになってしまいました。夏。1年生の夏は、新人公演で初めての演劇にひーひー言っていたし、2年生の夏は、新人担当として留学の10日前まで小屋入りしていたし、3年生の夏は好きな同期の現場に呼んでいただいて、今年、満を持して学生最後の夏(?)を学生演劇祭で締めくくることになります。ほんとはインターンとか行こうと思ってたのに。行かなきゃいけないのに。ESを書きつつ、台本を覚えつつ、脚本を書きつつ、筋トレしつつ、夏休みを過ごしています。

そう!9月、役者として出演するのももちろん楽しみだけど、10月に主宰もしちゃう。最後のチャンスだし。させていただいちゃう。スタッフさんとの打ち合わせとか、5月から継続的に行っているWSとか、8月から始まる初稽古とか、脚本の〆切とか……もうどんどん準備が進んできています。早い!

個人的には、ひとつの現場のことばかり考えていると、煮詰まってなにもかも嫌になってしまうので、自分の役者現場と主宰現場がひとつずつあるのはかなり助かっています。多角的な視点から見られる感じ。

しかも今回出演する舞台は、私の苦手な「身体表現」を多く使うような公演で、ついに来てしまったか……という心持ち。「だってわたし運動とか苦手なんだもん。役者なんだから、言葉を伝えるのが大事なんだもん。どうせ体動かす役とか私には来ないし」というファッキンお嬢マインドで今までやって来てしまったのをめちゃくちゃ反省しています。

多摩美の演劇舞踊科、のゆづちゃんが、「どうすれば自分が美しく見えるか」「どうすれば全員の動きが合うか」いう外見的美しさをものすごく大事にする演出家なので、もう今まで自分がどれだけ自分の身体をないがしろにして来たか、そしてどうすれば私の身体(こういう関節のつき方をしていて、こういうところに脂肪がついていて、こういう筋肉の足りない、私の身体)がより美しく見えるのか、についてすごく考えるようになった。やっぱり座組もわたし以外は多摩美できちんと舞踊の授業を受けている人達なので、なんだかわたしも諦めてはいけないみたいだ、と思っている。ヨガマット買ったし。ひざ下O脚伸ばしたいし。

それでも、色んな演劇やダンスを見ていてすごくイメージはあるのに、どうしても身体が追い付かないこと、がすごくたくさんあって、わたしもマディージーグラーになりたい……なれないんだけど……でもなれないなりに昨日よりも軸がぶれないように回りたいし、かつ、きちんと演技もしたいな、と考えています。楽しみです。

一時期、パーツモデルをやっていた時も、筋肉がつきにくいことや猿腕のこと、歩き方の癖のことを色々と言われて「まあそういうのって持って生まれた美しさだから治らないんだけどね」「今は修正でなんとでもなるし」というようなことを言われて、ああ、そこはわたしがいてよい場所では全然なかったのだけれど、それでも演劇のフィールド上では、私たちはモデルではないしバレエをしているわけでもないのだから、きっと「あなたの体型・身体性」を「長所として見せる」もしくは「動かし方によってある程度カバーする」「美しい部分を探して引き立てる」ことで、少なからず、「見て心地よいもの」に落としこむことは可能なのだと思う。

そういった身体の魅せ方は、10月の自分の企画でも取り入れたくて、でもそのイメージがふわっとしていたのが、このミチタ カコに関わらせていただくことで、「あ、似てること考えてた!」「こういうの好き!したい!」という部分が浮き彫りになったり、「ここはわたしならこうしたいな」という構想のヒントになる部分があふれていて、刺激的で楽しい反面、ミチカコの素敵さにあまり引っ張られすぎず、元々自分が持っていた核を大事にしつつ、でも、稽古場で得たことはすべて盗んでやろう……と、思っています。

今書いている台本も、意外と今覚えている台本と親和性が高い部分があったりして、面白い。でも、わたしとミチタカコの脚本家・なぐちゃんでは大事にしてる部分がかなり違うので、それもまた好き。どちらも成功させなきゃ。まずわたしは自分の身体と言葉の表現を、じっくり考えていかなきゃいけません。あと、台本覚えなきゃ。

次回出演

9/13-17  東京学生演劇祭2018 出演
ミチタカコ『夏の続きは終わらない休み、雨の音は聞こえている』

公演日時〈Aブロック〉 
9/13(木) 19:00-
9/15(土) 11:00-
9/16(日) 15:00- 
※ミチタカコは、Aブロックに出演します
料金   学生前売2500円、学生当日3000円
     一般前売3000円、一般当日3500円
     中高生前売・当日ともに1000円
会場   はなまる学習会王子小劇場
ご予約  わたしに直接ご連絡していただく
か、こちらからご予約をお願いいた
します。
※今回個人予約フォームがないの
で、備考欄に緒方予約と書いてい
ただければ幸いです

#日記 #雑記 #演劇 #favorite #エッセイ #写真 #アート


使途不明金にします