ビートルズ アルバム紹介⑨『Revolver』
最後の一曲が当時の音楽界を仰天させた!?
革新的なサウンドを取り入れ始めた最初のアルバムです。
ジャケットも、これまでのような4人の写真だけではなく、絵と写真を組み合わせたコラージュ作品のようになっています。少しサイケデリックな雰囲気が出ていますね。
どのようなアルバムなのか
発売:1966年8月5日
7枚目のオリジナル・アルバム。
コンサート活動終了前最後に発売されたアルバムとなりました。コンサートツアーは8月29日まで続きましたが、このアルバムの収録曲が演奏されることはありませんでした。
実はこれには理由があって、このアルバムに収録されている曲はコンサートでの演奏に向いていなかったんです。その詳細は、この先を読んでみてください。
イギリスでは9週連続1位、アメリカでも8週連続1位を記録しました。
「Rolling Stone」誌の「歴代最高のアルバム500選」(2020年) では、第11位に選ばれています。
収録曲
(1)・・・アルバム「1」収録曲
(赤)・・・アルバム「赤盤」収録曲
(YouTubeの視聴ページに飛ぶことができます)
Eleanor Rigby(1)(赤)
1, 4,12曲目はジョージの曲。
残りはすべてレノン=マッカートニー作詞・作曲。
カバー曲は収録されていません。
ここが良い!
前作「Rubber Soul」と本作「Revolver」から、ビートルズが「アイドル」から「アーティスト」へと変貌を遂げたことが分かります。4人のコンサート活動に対する熱も冷め、代わりにスタジオでのレコーディングに熱を注いでいくようになります。
14曲目『Tomorrow Never Knows』のインパクトには、驚いた方も多いと思います。曲の構成はとてもシンプルですが、逆回転を多用したことで不思議なサウンドに大変身しています。他の収録曲にも逆回転などが使われているため、コンサートでの再現はほぼ不可能になっています。ビートルズは、次第に実験的なサウンドを試すようになっていきます。
また、ジョンとポールの作曲スタイルに違いが出てきたことがよく分かるアルバムでもあります。
他にも、このアルバムで注目すべき点の一つが、ジョージの変化です。前作「Rubber Soul」の頃からインドの文化に興味を持つようになったジョージの曲、『Love You To』を是非聴いてみてください。
そして、もう一つ重要なポイントがあります。実は、このアルバムはドラッグの影響を受けていたんです。ビートルズの4人は、1966年の初めにLSDというドラッグと出会いました。中でも特にジョンとジョージはLSDを常用するようになり、この頃からサイケデリックな曲を作るようになっていきます。
YouTubeでも聴くことができます。
↓(ビートルズ公式の再生リストです)
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