ビートルズ アルバム紹介⑪『Magical Mystery Tour』
前作「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」に引き続き、なかなかにサイケなジャケットです。色使いといい、4人の格好といい、明らかに普通ではありません。
しかし、この4人の格好には、理由があるんです。
どのようなアルバムなのか
発売:1967年11月27日
1967年のテレビ映画「Magical Mystery Tour」のサウンドトラックとして制作されたアルバムです。A面には、テレビ映画で使用された楽曲が、B面には、それまでにシングルとして発売されていた5曲が収録されています。
ジャケットの4人の格好も、このテレビ映画で使用された衣装なんです。
これはアメリカで発売されたアルバムで、イギリスでは1976年まで発売されませんでした(イギリスでは、1967年12月8日にアルバムではなく2枚組EP盤で発売されました)。
しかし、一般的にはこの作品も9枚目のオリジナル・アルバムとしてカウントされます。
収録曲
(1)・・・アルバム「1」収録曲
(青)・・・アルバム「青盤」収録曲
(YouTubeの視聴ページに飛ぶことができます)
Hello, Goodbye(1)(青)
Penny Lane(1)(青)
3曲目の『Flying』はレノン=マッカートニー=ハリスン=*スターキー。
4曲目の『Blue Jay Way』はハリスン。
他はレノン=マッカートニー名義になっています。
カバー曲は収録されていません。
(*スターキー・・・リンゴ・スターの本名がリチャード・スターキー)
リンゴのリード・ボーカル曲が収録されていない2枚目のアルバムとなっています。
ここが良い!
とにかくサイケデリックですね。特に『Flying』や『Blue Jay Way』、『I Am The Walrus』はサイケとしか言いようがありません。
B面には、過去に発売されたシングル曲が収録されているので、収録されている新曲はA面(『I Am The Walrus』を除く)の5曲のみです。
テレビ映画の「Magical Mystery Tour」を観ると、それぞれの曲が使われるシーンが思い浮かんでくるようになるので、このアルバムをより一層楽しめるようになると思います。なかなか衝撃的な作品になっていますが、ビートルズファンの方ならきっと楽しめるはずです。
ちなみに、イギリスでテレビ放映されたときには、「永遠に10年早い映画」などと酷評され、アメリカでも放送予定だったのが急遽中止になったりしました。
・・・ここまで来ると、逆にワクワクしてきますね。ぜひ一度観てみてください。
YouTubeでも聴くことができます。
↓(ビートルズ公式の再生リストです)
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