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謙遜と自虐のはざまで

我々日本人の文化として、「謙遜する」というのがある。言葉の意味は、皆さんご存知の通りだ。

① (形動) へりくだること。卑下すること。ひかえめにすること。また、そのさま。謙譲。謙退。
https://kotobank.jp/word/謙遜-492607


自分がどんな人間であれ、偉ぶったりしないしないということだ。自分のすごいところをベラベラ話す人よりも、「そんなことないですよ〜。」と言える人の方に好感を持つ。


続いて、自虐の意味だが、辞書の意味は以下の通りだ。

自分自身を傷つけ、虐げることを意味する語。特に自分を貶めることで笑いをとるネタを自虐ネタと言う。
https://www.weblio.jp/content/自虐

「自分自身を傷つける」とはなかなかハードな意味をしているようだ。

とある懇親会で私は、こんなことを言ってしまった。
「いやいや!私なんて薄っぺらい人間なんで!」
「じゃあ、私も薄っぺらい人間ですね……。」
謙遜のつもりで言った言葉なのに、相手に嫌な思いをさせてしまった。

謙遜することは大切だが、だからといって必要以上にやってしまうと自虐になってしまう。「自虐ネタ」という言葉があるくらいだから、ユーモアのあるものであれば相手を面白くさせられる。

しかし自分を下にしすぎる自虐は、相手に「そんなつもりで言ったんじゃないんだけどな……。」とがっかりさせてしまう。普通に考えて、そんなことばかり言う人と一緒にいたくはないはずだ。

私たちは自分に自信がなくてついつい自虐をしてしまうけれど、それを言われる相手がいることを忘れてはいけない。褒められたら「ありがとう!」と言えばいいし、覚えてもらってなかったら何度でもアピールすればいい。

相手視点に立てなければ本当の優しさは手に入らないのだろう。そんなことを学べた。

最後までご覧いただきありがとうございました。


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