謙遜と自虐のはざまで
我々日本人の文化として、「謙遜する」というのがある。言葉の意味は、皆さんご存知の通りだ。
自分がどんな人間であれ、偉ぶったりしないしないということだ。自分のすごいところをベラベラ話す人よりも、「そんなことないですよ〜。」と言える人の方に好感を持つ。
続いて、自虐の意味だが、辞書の意味は以下の通りだ。
「自分自身を傷つける」とはなかなかハードな意味をしているようだ。
とある懇親会で私は、こんなことを言ってしまった。
「いやいや!私なんて薄っぺらい人間なんで!」
「じゃあ、私も薄っぺらい人間ですね……。」
謙遜のつもりで言った言葉なのに、相手に嫌な思いをさせてしまった。
謙遜することは大切だが、だからといって必要以上にやってしまうと自虐になってしまう。「自虐ネタ」という言葉があるくらいだから、ユーモアのあるものであれば相手を面白くさせられる。
しかし自分を下にしすぎる自虐は、相手に「そんなつもりで言ったんじゃないんだけどな……。」とがっかりさせてしまう。普通に考えて、そんなことばかり言う人と一緒にいたくはないはずだ。
私たちは自分に自信がなくてついつい自虐をしてしまうけれど、それを言われる相手がいることを忘れてはいけない。褒められたら「ありがとう!」と言えばいいし、覚えてもらってなかったら何度でもアピールすればいい。
相手視点に立てなければ本当の優しさは手に入らないのだろう。そんなことを学べた。
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?