極限におけるチームワークとは？リーダーシップとは？リアリティ番組が面白い！
今日は東京にも大雪警報がでています。
都心は雪に弱いので、ちょっとした積雪でも大混乱になります・・・そのため、必要な人以外は家でおとなしくしているべきというのが持論のバービィです。（それが、どうしても休めない人も助けになるはず）
さて、私、歳の50になってから海外ドラマにはまった口です。
若い頃はドラマには一切興味ありませんでした。正直、そんな作り事に費やしている時間はもったいないという派（嫌な奴だな）
世を席巻した『冬のソナタ』にはまる人たちを冷たく横目でみつつ、「一体作り事の惚れた腫れた話のどこが楽しいんだか」と思っていた、感じの悪い人です。（ただし漫画は大好き）
が。現在のこのサブスク黄金時代。
今さらハマりました。海外ドラマ沼に。そして韓ドラにも。
そして、今はリアリティーショーにはまっています。リアリティーショーというと、一番多くの人が思い描くのが「あいのり」でしょうか？あとは、「バチェラー」とか？
リアリティー番組とは？
テレビ番組で状況のみを設定しておき、台本なしで、出演者の本当の反応や人間関係などを見せるもの。また、あたかも台本がないかのような演出がなされたもの。
ただ、私がはまっているのは「恋愛もの」ではないリアリティーショー。
チームで試練を超えて賞金獲得する系のリアリティーショーが、かなり面白いのです。そして、Netflixにはこの手の番組が超充実しています。
それぞれにいろんなドラマがあり、毎回、人間の心の動きには驚かされるのですが、最近一番衝撃を受けたのは・・・これです。
サバイブ・ザ・ワイルド
アラスカの過酷な大自然の中と、今、私たちがいる社会の組織の中では、おそらく・・・チームワークとかリーダーシップの意味あいややり方は全く違うなということを強く感じました。
生きるために必要な基本的なもの。
それがない世界と、保障されている世界では、人間関係のすべてが異なる。
命を脅かす厳しいアラスカの大地では
・家をつくる
・火をおこす
・狩りをする
この３つが必須。
本当に「生存」の能力にたけている人間がリーダーとなり、仲間を率いていかないと・・・全員死にます。
この番組に集められた人たちは、現代社会で一匹狼として生きている人たち。
というとちょっと格好いいけど、ある意味社会にいまいち適応できてない人たちともいえると思います。（もしくは、適応しているように見えても本当は1人を好む人たち）
けれど、このゲームの中では単独行動が許されません。チームに所属していないと脱落になります。そして、最後に残ったチームが賞金100万ドルを獲得できるのです。（チームの所属は途中変更OK）
そのため、自分だけが生き延びても意味がありません。仲間と生き延びなければ。そして他のチームを蹴落とさなければ。
超過酷なサバイバルです。
スタート時点である程度の物資（道具）は渡されるのですが、寒さをしのぐ拠点つくりから、火をおこすこと、飲み水の確保、自分たちでゼロからはじめます。当然、食料の支給もありません。参加者は必要な衣服のみを身に付けていますが、それ以外は何も持ち込むことができません。
アラスカの森は湿っていて、気温は氷点下。日中でも5度以上にあがる日がわずかにあるかないか。まず真っ先に行う火起こしが、困難を極めます。
16名の参加者は最初は４チームにわかれるのですが、この４チームのうち、初日に火を起こせたのは2チームだけでした。
火が起こせる、起こせないだけでも、チーム内の雰囲気は恐ろしいほど異なります。極限に追い込まれたチームの空気はあっという間に険悪になるのです。
なんというか・・・この番組を見ていて、浮かんだ言葉はこれ。
衣食住足りて礼節を知る。
飲める綺麗な水を獲得できるか？
食料は山でとれるキノコや野草。あとは、近くの川でとれる貝。
釣りをするにも道具はありません。
水温は5度。浸かっていたらあっというまに低体温症で命が危険。
飢えと寒さ。
こんな極限状態で、賞金を争ったら・・・ルールもモラルもあったもんじゃありません。
「一番卑劣な人間が勝つのよ」という言葉が突き刺さります。
本当にそうかもしれない。こんな極限の中で、他人への思いやりや配慮なんて、役に立たないのかもしれない。そう思う展開ばかりで、、、人によっては、見続けるのが嫌になるかもしれません。
これは、他のチームを蹴落として賞金を獲得するというゲームだから余計に嫌な面が出てくるのかもしれないですね。欲の部分が絡むので。
単に、この過酷な環境を生き延びるだけのゲームなら、もっと人間愛溢れるハートフルな番組になったかも。
ただ、じゃあ、人との信頼関係、絆、思いやりや道徳は不要なのか？
生き延びて勝つためには、手段を選ばずなりふり構わない人間が生き残るのか？１シーズン８エピソードありますが、1話見るたびにいろんな思いや葛藤が自分の中に湧き上がってきます。
人の善を信じたい気持ちと、生き延びるためには綺麗ごとだけでは済まされない気持ちと。
1話見終わるたびに、考えさせられました。
人によって好き嫌いが分かれる作品だと思いますが・・・極限の人間の一面を知るという意味では、とても貴重な番組だと思います。