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チームの成長とリズムの関係とは?

<タックマンモデルの各成長段階に活きるトレーニングビートのリズム>

こんにちは、ビートオブサクセス(BOS)スタッフのタッカーです。
新年度に入ってはや2ヶ月近くが過ぎ、新入社員が配属先の職場の一員として業務に就き始めたり、人事異動で新たなメンバーが入ってきたりしたチームが、本腰入れてチームのパフォーマンスを上げていけるよう動き始める時期ですね。
 
そんなタイミングなので、BOSのリズムを使うチームビルディングプログラム「トレーニングビート®」のチームの発展段階に合わせた活かし方についてお話してみます。
 
サブタイトルにした「タックマンモデル」とは、アメリカの心理学者 ブルースWタックマンが1965年に提唱したチームの発展段階の理論です。タックマンは、チームには4つの発展段階があることを示し、その過程について明らかにしました。その後、1977年に新たに1段階を加え、現在は「タックマンモデル」には5つの段階があることになっています。
その後も組織やチームに関するさまざまな研究がされている中、現在でも重要な理論として位置づけられています。
 
組織やチームを考える立場の方、そういう経験がある方はきっともうご存知のことでしょうが、タックマンモデルの説明が主旨じゃないので、ここで読むの止めないでくださいね!
とはいえさらっと説明も。
 
タックマンモデルの発展段階は以下の5つです。
形成期/Forming(フォーミング)
混乱期/Storming(ストーミング)
統一期/Norming(ノーミング)
機能期/Performing(パフォーミング)
散会期/Adjourning(アジャーニング)
 
それぞれがどんな状態で、そこにはどんなチームビルディングが必要か考えてみましょう。組織運営やリーダーの役割といった部分は今回のお話の目的ではないので、メンバーの関係性とコミュニケ―ションに関わることに焦点を当ててみます。
 
1.形成期/Forming(フォーミング):メンバーが決まって、チームが形成されたばかり。
メンバーはまだお互いのことをよく知らず、いくらかの不安や緊張感を持っており、「これ言ったらまずいかな…?」など、お互いへの遠慮もあって本音を見せない状態です。目標に向けどう役割分担をして進めていくか定まっておらず、または目標そのものが定まっていないかも。
お互いある程度距離を保ちながら相手に配慮しているため、和やかに見えることもありますが、チームワークができる関係性が醸成されているとは限りません。
 
この「形成期」に求められるチームビルディングは、メンバー間のコミュニケーションと情報の「量」が重要とされるため、お互いを知り不安や遠慮をなくしていくこと。
一般的には飲み会、交流会を重ねたり、短時間で気軽にできるチームビルディングのアクティビティやゲームを導入したりします。
この段階は、なるべくなら短時間で遠慮や警戒心を取っ払い、お互いに心理的安心感を醸成できればいいわけですね。

メンバー全員が等距離でフラットな関係の輪になってタイコを叩く「ドラムサークル」を使えば、一気に心理的障壁を取っ払ってそれが実現できてしまいます。結局は日頃から仲の良い同志が固まってしまう飲み会より、ずっと短時間で効果的にです。
せっかく腹を割った気分になっているので、グループディスカッションを加えてお互いに言葉でも確認しておきましょう。その後に懇親会をセットすると、信じられないぐらいに盛り上がってとても効果的です。
 
 
2.混乱期/Storming(ストーミング):考え方、感情のぶつかり合いが出てくる時期。
メンバーがそれぞれのやり方で課題に向かって動き始め、「私だったらこう考える」「私はこうしたい」という意見やアイデアが出てきます。メンバー間で考え方や行動への対立が生まれたり、チーム内の上下の関係を意識したりで、チーム全体としては少しモチベーションが下がりがちな時期です。
 
この「混乱期」で求められるチームビルディングには、コミュニケーションと情報の「質」が大事です。
お互いの価値観のズレが対立を生み出すことになるため、お互いを理解するための「対話(ダイアローグ)」が有効で、メンバーの意見を表面化させ全員が納得するまで話し合い、全員で課題解決アプローチをみつけるのが良いとされています。
 
そこで、トレーニングビートが効きます。
シェイカーやブームワッカー(ドレミパイプ)を使ったアクティビティで一緒にリズムを奏でて、腹を割って話せる心理的に安全な気分を醸成し、課題解決に向かって模擬的なアプローチを行う「シェイカーテイク&パス」で、楽しく課題解決の話し合いをしてプチ成功体験を共有しましょう。
 
 
3.統一期/Norming(ノーミング):共通の行動ルール、役割意識が形成される時期。
目指すべき目的やメンバーの役割、責任範囲が明確になってきて、それぞれの役割や特徴が共有され、統一感が生まれはじめている状態です。
これまで積極的に発言しなかったメンバーからも意見が出はじめ、「私たち」「うちのチーム」といった表現が使われます。笑いあり、議論もありで活気が生まれ、モチベーションも個々の能力も高まる時期。
 
この「統一期」で求められるチームビルディングには、メンバー間のコミュニケーション活動をより進めて自分たちで合意したルールや役割を確かめ、目標達成に向かうことが重要になりますね。
 
ここにもトレーニングビートが効きます。
まずはシェイカーやブームワッカー(ドレミパイプ)を使ったアクティビティで、一緒にリズムを奏でてお互いへの共感性を高めます。
それから、色々な音が出るたくさんの種類の楽器を使って、自分たちで決めたテーマや情景を表現する「サウンドスケープ」に取り組んでみましょう。
例えば「朝の都会」や「夕暮れの浜辺」といった情景、または「ウサギとカメ」など簡単なストーリーをテーマにして、皆でシナリオを考えて、役割(担当楽器)を話し合って決め、練習してブラッシュアップしパフォーマンスします。
2チームに分けて互いにパフォーマンスを披露し評価したり、録画しておいて振り返りをしたりもでき、チームのメンバーの関係性をより高めることに貢献します。
 
.機能期/Performing(パフォーミング):チームとしての機能が最大化し、成果を出す時期。
メンバーどうしの結束や連動性が生まれ、相互にサポートができるようになった状態で、チームとして最もパフォーマンスを発揮できる時期です。
個々のメンバーが自ら意思決定し、率先して行動し能力を発揮します。モチベーションが高く、チームとしての目標やミッションを達成することで成功体験を共有し、「このチームは大丈夫、いけてる!」という強い信頼関係が生まれています。
 
そんな「機能期」に適したチームビルディングの目的は、機能期を持続させることに向け、心理的安全性の基での活発なコミュニケーションの継続と、気分のリフレッシュになるのではないでしょうか。
 
トレーニングビートのリズムアクティビティはここでも貢献します。
ドラムサークルで楽しく盛り上がって気分をリフレッシュし、シェイカーを使う「One for All. All for One」のアクティビティから、改めてお互いの存在の大事さ、チームメンバーのありがたさのメタファーを感じていただきましょう。
 
 
5.散会期/Adjourning(アジャーニング):チームは解散し、メンバーはそれぞれの道へ。
目的の達成、または時間的な制約などにより、いずれチームは解散となります。各メンバーは別のミッションに向けて動き出す状態です。
 
チームビルディングはもう必要ないけれど、チームが達成したことや、上げてきた成果を祝って、また皆が輪になってタイコを叩けたら好いですね。
 
 
タックマンによれば、「混乱期」や「統一期」をちゃんと経験してから「機能期」に至らないと、チームの力は十分に発揮されないし、「統一期」にちゃんとチームビルディングのステップが成し遂げられないと、チームは「混乱期」に逆戻りしてしまうこともあるということです。
チームの発展段階に合った適切なチームビルディングができているかを確認し、適切なチームビルディングを行うことで、効率的に「機能期」への段階を進めることができます。
 
それには、短時間で効果的なチームビルディングができるプログラム「トレーニングビート®」が、どの段階にも効きます。それを実際に体験・体感していただくイベントもありますから、機会があったらぜひご参加いただいて実感してください。