野獣BLOG

世界を旅するミュージシャン「Nori」音楽と野獣の言霊を武器に55カ国のライブ旅を経験…

野獣BLOG

世界を旅するミュージシャン「Nori」音楽と野獣の言霊を武器に55カ国のライブ旅を経験。愛用ギターはネックが外せる「Journey」現在コロナで旅は一時中断中。 ▶︎ お仕事、ライブ等のご依頼はDMでガオー ꒰( •̀ω•́ )꒱

マガジン

  • ノベル 野獣魂 【有料エリア】

    世界55ヶ国を旅して来たBEAST SOULと言うミュージシャンです。身体に障害があり、初めの3年は車椅子で色んな国を旅していました。 事故を負ってから海外の体験や海外でのミュージシャンの成功の軌跡をノンフィクションな小説仕立てで書き綴っています。 講演会の依頼時に使用するために覚書小説にしています。興味があれば宜しくお願い致します。

  • 野獣の日々雑記

    わたくし野獣ことNoriがFacebookのFanグループに毎日アップしている内容を1カ月遅れでブログとして更新するマガジンになります。 日々の他愛のない内容や音楽関連の事を記した野獣の雑記になります。

  • ノベル -野獣魂- 【無料エリア】

    BEAST SOUL “Nori”の半生を書いたノンフィクションの小説の無料エリアです。お試し版としてお読み下さい。 4話以後から有料版になりますが、現在までの全ての内容で毎週月水金の更新となります。

  • BEAST SOUL ORIGINAL SONGS

    BEAST SOUL のオリジナルソングを集めたマガジンの記事になります。 ●YouTubeのオリジナルMVリンク ●日本語・英語の歌詞付き

最近の記事

15. 退院

自分専用の車椅子がやってきた。全てカーボンファイバーで組まれた固定式で自分の身体に合わせた、ブルーの軽い車椅子。 これから障害者として乗らなければならないのに、ネガティヴな考えがまるでない。 何?この気持ちの変わりよう。 車椅子バスケが自分に力や目的をくれている。 寧ろワクワクが止まらない。

    • 14.気持ちの変化

      沢山の車椅子バスケプレイヤーと会った。 皆んな輝いて見えた。 皆んな何らかの障害があるプレイヤーだった。 これが人生の分岐点なのかな。 あの死のうとした頃を考えると気持ちの変化はデカい。

      • 13.車椅子バスケ

        事故後、初めての外出だった。しかも泊まりでの外出許可。 約半年に近いと思う。 亀川は別府市からそんなに遠くない。そして別府市は温泉の街で大分県の観光地だ。 だから観光も兼ねて別府市でホテルを取った。 タクシーが大きな体育館の前に着いた。 病院の車椅子だが、心の足取りは少し軽い。

        • 12.一筋の光

          今日は作業療法士と約束していた車椅子業者との約束の日だ。 リハビリ前に少し早めに会う約束をしていた。 作業療法士も手慣れた物でしょっちゅうあるのだろうと思えた。 まあ、自分が手出しする事ないし、色々どーでも良かった。

        マガジン

        • ノベル 野獣魂 【有料エリア】
          12本
          ¥800
        • 野獣の日々雑記
          0本
        • ノベル -野獣魂- 【無料エリア】
          4本
        • BEAST SOUL ORIGINAL SONGS
          6本

        記事

          11.生き苦しい日々

          前回の一件で看護師グループからの監視がつけられているのが分かった。 それは仕方ない。生き抜くための入院で、病以外で死人を出したらその病院は何はなくとも責められるだろう。 自分その時そこまでは考えていなかった。

          11.生き苦しい日々

          10.安楽な方法

          死と言う言葉派マイナスな出来事に使われやすい言葉だ。 人間は基本的に死に方を選べない。 だが実際は死んだ後の事より、死ぬ間際の事を考える。 安楽な方法を考える。 自分にはもう失い物が無いとこの時考えた。 こんなに不自由になり、失った物が大きいなら、死んだ方がマシだと考えてた。

          10.安楽な方法

          9.残された命

          半年前に離婚して家族や子供達を失った。 そして、今、身体の機能を失った事が確定した。 自分は元々空手や柔道を長年やっていたアスリート。 それも、やれなくなった。行きたいところへ簡単に行けなくなった。

          9.残された命

          8.絶望の宣告

          月曜日の朝。病院は慌ただしく人でごった返しているようだ。 何故かナースセンターも慌ただしい。自分のように日曜日に入ってきた人間の申し送りをしているようだった。

          8.絶望の宣告

          7.離婚のダメージ

          自分はこの事故の半年前に離婚をした。 子供は3人居るが、子供の幸せを考えたら元嫁と一緒にいた方が幸せと判断して争わずに無条件で親権を渡した。 相手がいる事だし、自分だけの理由を書く気はない。

          7.離婚のダメージ

          6.不安の序曲

          今まで一緒に話をしてきた内容かも知れない。 病院を二つも渡り歩いた事は話した事がなかった。 自分の中でも担当医や作業療法士、理学療法士の顔や名前すら思い出せない病院だ。

          6.不安の序曲

          5.突然の転院

          2010年3月 入院して3ヶ月目に入ろうとしていた。 日曜日以外は毎日検査や撮影そして理学療法と作業療法のリハビリだった。

          有料
          300

          5.突然の転院

          4.加害者の来訪

          この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

          4.加害者の来訪

          マガジン限定

          3.医者への不信感

          自宅に帰ったはいいが首がずっと痛いし身体がおかしい。 いや左半身限定でおかしかった。 テレビをつけても楽しめない。ベッドに横になっても眠れない痛みやそれに伴う苦しみが襲ってくる。 自炊をする気力もなく何も食べれず一日中眠れない時間を過ごすしかなかった。 朝一でタクシーを呼び、昨日運ばれた病院に向かう。 デカイ救急病院だったけど、あまり良い評判を聞かない病院だったが、事故現場から一番近かったので仕方ない。 それにしても外傷や骨折がないからと、かなり大きな事故で専門で

          3.医者への不信感

          2.真相

          身体が不調のまま○○警察署にタクシーが着いた。 受付で事情を説明して、担当の交通課を呼び出ししてもらう。 交通課「病院に運ばれたと聞いてますが大丈夫ですか?」 自分「病院から言われたので来ましたが。直ぐ帰宅させられたので、今わからない事も聞きたくて来ました。」 交通課「まぁ、とりあえず事情を聞かせてください。」 事故の詳細はこうだ。 片側三車線の一番左側にいた自分。真ん中の車線には加害者の10tトラック。 朝方で渋滞とは行かないまでも車両は多い通りだった。 自

          1.事故

          2010年1月31日午前8時28分 目が覚めると愛車のトヨタのシエンタが横転していて自分も車の中でシートベルトに縛られて動けない。と言うか首が痛い。 フロントガラスは割れてヒビが入っている。 窓の外から作業服を着た若い兄ちゃんが何かを叫んでいる。 また、意識が遠のく。 次に意識が戻った時は、同じフロントガラスに救急隊員が何かを叫んでいる。それと同時に割れたフロントガラスを叩き破りシートベルトを切られ表に出されたのが分かった。 次に目が覚めた時には救急車の中で身体中に色んな管

          0.はじめに

          この内容は、自分の実体験を小説の様に書く事にしてます。自分は文章下手なので、変な言い回しもあるかも知れません。思い出しながら書いているので、変な部分もあるかも知れません。 なんせ15年前の記憶から書き出しているので一つ一つの章が長かったり短い場合も出て来ます。基本的には1000字以上になるように心掛けでいます。 また新しい内容の更新頻度は週2〜3の不定期更新になります。音楽活動が優先になりますのでご了承下さい。 自分は間も無く50歳と言う人生100年時代で半分の所まで来

          0.はじめに