1.事故
2010年1月31日午前8時28分
目が覚めると愛車のトヨタのシエンタが横転していて自分も車の中でシートベルトに縛られて動けない。と言うか首が痛い。
フロントガラスは割れてヒビが入っている。
窓の外から作業服を着た若い兄ちゃんが何かを叫んでいる。
また、意識が遠のく。
次に意識が戻った時は、同じフロントガラスに救急隊員が何かを叫んでいる。それと同時に割れたフロントガラスを叩き破りシートベルトを切られ表に出されたのが分かった。
次に目が覚めた時には救急車の中で身体中に色んな管がつけられてる自分の体が見える。
つうか首が痛い。身体の左側が動かない。
次に目が覚めたのは医者らしき人が目にライトを当てられた時だった。
眩しいやん
なんか声を掛けられてる。
完全に目が覚めたのは、病院らしき場所のベッドの上だった。
身体が動かしにくい。
何か看護師が現れた。
看護師A「大丈夫ですか?分かりますか?」
意識は朦朧としてるが、何とかわかるかので返答した。
自分「えっと、ふわふわしてますが、ここは何処です?」
看護師A「ここは救急病院です。お名前は○○さんで良いですか?」
自分「はい。○○です。」
看護師A「お身体の具合はいかがですか?車の事故で運ばれて来ました。担当医師との話しも後ほどありますので詳しくは医師にお聞き下さい」
自分「分かりました」
確かに、車に乗っていた。その当時半年前に離婚をし、子供に会うための調停だ何だで心がついて行かず、新たに仕事を見つけるためにハローワークの職業訓練校に通っていた最中だった。
今は離婚しているが、結婚時に住んでいた場所から隣の県に子供に会いやすい様に引越しをしていたのでハローワークもなかなか遠かった。
約1時間半掛かるハローワークに通っていたが、その時の事故の記憶は全くない。
と言うか、30分後くらいに担当医が現れた。
担当医「あー○○さんですね、お身体の具合いかがですか?」
自分「なんか左側が動かないし、首が痛いです。」
担当医「いやぁ、今日整形外科や脳外科がいないので、レントゲン撮影した所骨折もないんで、とりあえず鎮痛剤を出しておくので、ご帰宅で大丈夫ですよ。また明日来て下さい。多分MRIなどを写すと思うので」
はぁ?
どうやらこの医師は耳鼻咽喉科が専門で外科や脳外科ほどの知識がない。
いやいやいやいや、交通事故で車が大破した患者を帰宅させるの?左半身が動かんって言ってるのに。
担当医「あ、あと警察も事情を聞きたいとの事なんで、○○警察署に行かれて下さい」
自分が医者を信用していない起源はここからだと思う。
なんかメモと杖を渡された。メモには相手方の保険会社の電話番号が書いてある。
どうやら加害者は何処かのトラック会社でその会社は保険に加入していた様だ。
流石に車もないし、左半身の痺れや首の痛さで自力では帰れないので保険会社に電話をして、タクシーを手配してもらった。
保険会社との話は省く。
一先ず言われた通り○○警察署へ行く事にした。
自分が貰い事故の経験なんてないし、記憶に無いし、車がどうなったかも気になるんで、身体は無視して警察署へ。
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