筐体を使わずにムシキングを遊んだ日々


「あの頃は良かった」って過去に戻りたくなるけど、それをしたら文明が止まってしまう気がする

時折感傷に浸る

自転車でこっそり学区外のイトーヨーカドーに行って、親からもらった少ないお小遣いでトレカを買った日々を

給料日にしか筐体で遊べなくて、向こう1ヶ月はジャンケンと引き算で遊んだ日々

友達のお母さんが出してくれる冷えた麦茶を飲みながら、発売されたばかりのゲームボーイアドバンスSPで、ワイヤレスアダプタを使ってポケモンの対戦をしてた

確固とした青春がそこにあった

こんな話を、大学時代の友人とした

過ぎた大学時代を思えば、それもまた青春だった

こんな懐古を繰り返していても生産的でないことは、当人にもわかっているのだろう

良く見知っているものほど人を安心させるのと同様に、昔を懐かしむことはどこか未来に対する不安な気持ちを紛らわしてくれる気がする
未来は未知であるからこそ、不安でもある

とはいえ、過去にすがりつく必要はない

これからの時代は、たとえ青春とは呼べなかったとしても、自分の過ごし方次第ではもっと楽しいものになるのかもしれないのだから

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