ハワイからのつながり〜 日本航海協会 宮崎・日向にて発足。
日本とハワイは、いろいろなところで繋がっています。
ハワイファンが日本に多いことはもちろん、フラグループもたくさんありますし、ハワイと日本は海を挟んでのお隣さんですから当然と言えば当然なのでしょうね。
今回は、ハワイつながりからの団体のお話をさせてもらいます。
前回のブログで書いたハワイの伝統航海カヌー・ホクレアの世界航海のテーマは、”Mālama Honua”(地球を大切にすること)で、世界を周りその土地土地の人たちと出会い、そこで起こっていること、そのコミュニティが努力し続けていくことを学び、そしてまた次の土地へとそれを伝えていくのが役割です。これからホクレアが行ったことのない未知の領域へと入っていきます。
2007年にホクレアが日本航海の旅をしたときから、多くの日本人も関わり、今回の世界航海でも日本人のクルー達も大活躍しています。
8月から9月にかけてバリ島からモーリシャスまでのレグに参加する航海訓練所の奥知樹さんもその一人です。
知さんと知り合ってからもう5年ほど(2015年当時)経つのでしょうか。。。僕が初めてホクレアに乗せていただいた時に、モロカイ島で一緒にに時間を過ごしたのを今でも覚えています。
星空満天の夜に、他の仲間たちと一緒に、自分たちの過去のこと、悩み、将来やりたいことを語り合いました。その次の夜、知さんの航海道具を借りて僕はハワイ島へと航海に出ました。知さんのスピリットに守られての航海でした。
あれから月日が経ち、少しずつ前にはなかったものが、たくさんかたちになりつつあるような気がしています。
2007年のホクレアの日本航海の際、日本の海を知っている人ということでハワイ側から依頼があり、知さんはホクレアの水先案内人として大活躍しました。その後もクルーメンバーやハワイとのつながりが重なり、ハワイ大学カウアイ・コミュニティカレッジと日本の商船学校の海外研修も始まりました。近代の船や商船はテクノロジーも発達して、安全性も増えたと言います。その中で、伝統的な航海術だったり、それに関する海本来が持つ価値観などが、クラスルームで教える時間が減ってしまい、残念に思っていた知さん。ハワイの仲間にその話を持ち込みハワイの伝統的航海術を学ぶプログラムを発足。今年のグループも春にカウアイ島に来ていました。過去の卒業生たちはホクレアに乗船する機会があるなど、ハワイと日本のつながり、そして海や自然、また科学では証明できないなにか人間の持っているものへの理解にとても貢献していると思います。
今回のホクレアの世界航海の際も、計画段階で、実は日本側からのクルー参加も多く打診がありました。そんな時に、日本側の窓口という団体や組織がない。。。という話になりました。水先案内人として活躍した知さんに、ホクレアのマスタナビゲーターであるナイノア・トンプソン氏からこの相談が回ってきます。知さんもかつてからそのような構想があり、この時なのかと準備が始められます。
そして2015年の3月に宮崎県日向を拠点に「日本航海協会」が発足されました。
ハワイで、ホクレアがあったからこそ出会った仲間たちとのつながりから、宮崎の方々な多大なご協力と熱意がさらに加わり、とても素敵な広がりになりました。
3月に第1回イベントが行われ、多くの参加者(東京在住のうちの両親含む)が集い、日本航海協会がやろうとしているところの一部紹介だったり、これからの方向性を説明する会が開かれました。
このブログが出る頃の6月14日にも、第2回イベントがあります。
知さんがつながってきたホクレアクルーメンバーも宮崎に訪問して、ハワイの話、伝統的航海術を実際に使って航海する人の話、教育・若者の話などを議論するようです。
7月の海の日(いつの間にこんな休日ができたんですか??)にもまたイベントが行われる予定です。主な目的として、子供たちにカヌー建造や航海を教えて、海を知る。また航海ナビゲーションにとって頼りになる星や自然を学び、伝統や知識をそれらから学ぶ。積極的に地域に関わっていき、そして環境すべてにあるものと共存していく知恵や教えを学んでいくところにあると思います。地元日向・宮崎から発信できることを学び、そしていずれは太平洋の仲間たちと日本を繋げる役割をも担うんだと思います。
宮崎・日向 ー 僕も去年の9月に初めて訪問したのですが、無知ながらそのまんま東、リゾート、マンゴー、今井美樹、あまめ〜(ゴキブリ!)くらいな知識しかなかったのですが、いざ足を運んでみると魅力がありすぎの場所でした。
伊勢や出雲とならび、日本の神話、創世記にまつわる場所が多くあり、初代・神武天皇が大和を征服する旅の始まりが宮崎の日向だったと呼ばれます。船を作り上げ準備を続けた場所もここだそうです。ストーリーの多い神社などもとても多く、なんだかとても神秘的で、どこか落ち着く感じのする場所でした。そんな つながりもあり日向にこの協会が生まれたのでした。
9月に日向に行った時のことです。
知さんも僕も結構些細なことに敏感だったりするんですが、レンタカーを借りてGPSが目的地へは右へ行けと言っているのですが、どうしても二人の感覚は左に行きたいんです。当然目的地にはつけないのですが(笑)、それだけ、頭が頼る磁力が合わない。。。というか磁力がなんだかない場所で、土地が澄んでいる、土がとても穏やかな場所に感じました。人にいうと不思議がられるのですが、なんか方角の感覚が街全体でない場所でした。今でも、日向の海を思い出すと、体の感覚では西を向いているように思えてしまうのですが、実際太平洋を向いているので東なんですよね。。。宮崎の土地やこの神話に関わるお話面白すぎて、同時になんか納得いく説明もとても多いところなのです。神話があったからこういう場所なのか、それともこういう感覚がある場所だから神話が生まれたのか。。。とても不思議な、でも同時にとても落ち着かせてくれる場所でした。
これをきっかけに、ハワイ在住の宮崎県人会の方々にも大変お世話になっています。8月には宮崎公立大学の学生さんたちもハワイに来る予定があったりと、去年から個人的にも宮崎つながりが続いております。
さて、ホクレアは、これからホクレアがいままでに行ったことない領域へと入っていきます。
8月から知さんがホクレアに乗船するので、
これから数回のブログで、ハワイとのつながりのこと、ホクレアのこと、日本航海協会のこと、考えている教育のことについて次回から少しずつ知さんにインタビューをしていきたいと思っています。
乞うご期待!
注:こちらのブログは、Myハワイ歩き方の編集部ブログとして2015年に投稿されたものを一部編集して再投稿しています。
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