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一旦、トルコ留学総括

トルコ留学記を全然書き終えられていないのだが、いったん総括しておくことにした。今後トルコについて書くときは、思い出話として語っていけばいいだろう。

留学後、大学のウェブサイトに載る体験記を書かせてもらえる機会があり、自分なりに心血注いで書いたので、そちらを載せながらお話ししたい。

こちらは、私が在籍した留学支援グループへの体験記である。


 高校三年間を終えて大学に入学してすぐに私が思ったことは、「このままでは四年間もあっという間に過ぎてしまう」ということでした。振り返れば高校生活はあっという間で、一瞬で過ぎた三年間を思うと、「この大学生活の四年間は絶対に有意義なものにしたい」と思っていました。留学へ行きたいと強く思っていたわけではないけど、とにかく何か夢中になれるものはないかと思い、(留学支援プログラム)の説明会に参加しました。そこで聞いた先輩方の発表や、質疑応答での同学年の人の熱意が私にはとても眩しく感じられて、「こういう人たちになりたい」と思い、(留学支援グループ)に応募しました。

 (留学支援グループ)に応募する!と決めてから、私の第一希望はずっとトルコでした。私は(学部名)に在籍しており、特に日本で生活する外国の方や、共生社会に関心がありました。また、私が(留学支援グループ)に応募したいと思ったのと同じ頃、入管施設でウィシュマさんが死亡するという事件があり、「共生社会とは何だろう」と考えることが多くなりました。高校の時、教科書で「トルコには様々な人種が共に暮らしていて、宗教も多様である」という一文を思い出し、そしてそもそも「トルコへ行く」という選択は未知にあふれていて面白そうで、トルコへの留学を即決しました。

 実際に行ってみると、小さいものから大きいものまで様々なカルチャーショックがありました。印象深いものはいくつもありますが、私は皆さんにトルコの人の優しさを紹介したいです。トルコ語を少しでも話せば「上手だね!」話せなくても「ゆっくりでいいよ」。トルコは日本に負けず劣らず「おもてなし文化」の国であり、私が積極的にトルコに関わろうとすればするほど皆が温かく歓迎してくれ、政治について学んだり断食を経験してみたり、本当に色濃い一年間となりました。もちろん、言葉も分からない外国人ゆえに理不尽な扱いを受けることもありますが、それでもずっと日本で日本語を使って生活していた人間にとって、言語も文化も異なる環境で出会った人々の優しさは、想像以上に深い感動を与えてくれるものでした。

 滞在中には大きな地震も起こり、その動揺の中で隣国の人への差別的な発言を聞くこともありました。「多文化共生について知りたい」と、なんとなくのイメージで渡航した私ですが、自分の持っていたイメージの甘さや、思ったよりもずっと複雑な現実を突き付けられることになりました。しかし、その厳しい現実を知ってこそ、やはり私は「外国人と日本人の垣根がなく、全員が本当に安心安全に暮らす社会」を考えたいと強く思いました。そして、この留学がそれを考える本当のスタートになったのではないかと感じています。

 私が今回の留学で後悔をしていることがあるとすれば、それは「しない理由」を考えることが多かったという点です。頑張ったこともたくさんありますが、それと同じくらい、「よくわからないから」「怖いから」「行っても意味がないから」と、いつも「しない理由」を探していたように思います。皆さんが留学をするときは、もちろん安全を最優先にしたうえで、自分の興味があることや成長のチャンスにどんどん飛び込んでほしいと思います。

 最後になりますが、本当に様々なことを学んだ留学でした!


なかなかいいのでは…(自画自賛)と思っている。

もちろん、これは自分の体験や心情の上澄みを掬っただけに過ぎないのだけど、そこでも削がれなかった初心や伝えたいことがきちんと残っている気がして、なんか自分でも頑張ったなと思うことができるようになった。そして、最後に書いたことも本音。後悔ももちろんあるし。

まだまだ書きたいことはたくさんあるから、これからも書き続けるだろうけど、しかし、これは一つの区切りとして載せておきたかった文章である。

読んでくれた方、ありがとうございました~~~!

去る前日に、トロイの木馬と🐴
毎日これを見れるなんて幸せでした


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