慢性疼痛を徒手療法で治す!痛みの評価から治療までを完全解説
こんにちは、理学療法士のダイ吉です。
肩が痛い、腰が痛い、膝が痛い…。
こんな訴えを患者さんから聞くと、何とかしてあげたくなりますよね。
痛みが取れるセラピストになる!これは、私の学生時代からの目標で、今でも慢性疼痛について勉強をしています。
そこで今日は、慢性疼痛を改善させるための、徒手療法について解説をしてみたいと思います。
慢性疼痛とは
組織が損傷すると、脳の指令により炎症反応を起こして、組織の修復作業が始まります。
しかし、完全に修復できなかったり、脳が修復作業を途中でサボってしまうと、何ヵ月も痛みが続く慢性疼痛に移行しちゃうんですよね。
こうなってしまうと、安静にしているだけでは改善しません。痛みに対して積極的なアプローチが必要となります。
慢性疼痛のメカニズム
慢性疼痛の持続は、以下のような負のループから抜け出せなくなることが原因です。
✅ 侵害受容器の閾値低下
何らかの原因で筋がストレスを受けると、侵害受容器が閾値を低下させて警戒態勢に入ります。
侵害受容器はAδ線維、C線維の自由神経終末のことで、身体が損傷するような痛み(侵害刺激)を感知する役割を持ちます。
✅ 防御性収縮の発生
痛みに敏感になると、筋は収縮して守ろうとするため、防御性収縮が発生してしまいます。
たとえ痛みを認識していなくても、侵害受容器の閾値低下は防御性収縮を引き起こします。
✅ 筋血流量の低下
筋が縮むと内圧が上昇することで、血管が圧迫されてしまいます。
当然、局所への筋血流量は低下します。
✅ 筋スパズムの発生
筋スパズムの定義は諸説ありますが、簡単に説明すると圧痛が出現した状態を指します。
圧痛があるということは、筋が阻血状態を意味します。要するに「血が足りねぇ!」という、よろしくない状態ということです。
こうなると侵害受容器はさらに敏感になり、必要以上に痛みを感じ取ってしまいます。う~ん、何とかこの負のループを断ち切りたい…。
侵害受容器の閾値を上げるには?
侵害受容器の興奮は、特定の徒手療法で鎮めることができます。
その方法は、侵害受容器の閾値が低下し、痛みを発している部位(トリガーポイント)を刺激してあげることです。
痛い場所を押す? 本当? と思いますよね。
でも、すごく弱い力で、すごく強い痛みを再現すると、脳がそれに慣れようと、侵害受容器の閾値を上昇させて痛みを緩和させてくれます。
もし、この生理的な反応を誘発できれば、慢性疼痛は指1本でも解決できちゃうのです。
痛みを取るのに必要な技術
この仕組みを徒手療法で実践するためには、以下の2つのスキルが必要になります。
✅ トリガーポイントを特定する評価力
痛みを発している筋線維(原因筋)は、実は針の穴ほどの小さい範囲なんですよね。
よって、そのトリガーポイントを的確に見つけ出す、高度な評価技術が必要となります。
✅ 痛みを誘発する触診技術
もう1つは、原因となっている筋線維を弱い力で圧迫し、痛みを最大に誘発する触診技術です。
正しい刺激方法ならば、軽く触れるだけで痛みを再現できますが、力任せに押すと組織が破壊され、本当に急性疼痛になっちゃうので注意!
脳を騙すには、正しい触診技術が不可欠です。
痛みが取れるようになろう
私は、痛みが取れるセラピストになるために、痛みの場所を探す練習、弱い力で痛みを誘発する練習をアホほど繰り返しました。
その甲斐あって、臨床に出た1年目から、痛みが取れるセラピストになることが出来ました。
痛みが取れるようになると、患者さんから信頼されるし、セラピストとしての自信も付きます。
ぜひ、痛みを取れるようになりたいですね。
さて、私が10年以上も培ってきた、評価の進め方や治療のコツの全てを、この先の有料部分にまとめてみました。
残念ながらこれを読んだとしても、すぐに痛みが取れる人にはなれません。正しい評価や触診技術の習得には時間が掛かります。
よって、以下が当てはまる人におすすめです。
分かりやすさを重視するため、画像や動画を多めにしました。今から頑張れば、きっと痛みが取れるセラピストになれるはずです。
無料にして100人に流し読みされるより、お金と時間をかけてでも習得したいと思ってくれた、あなた1人に読んで欲しいです!
ここから先は
¥ 1,980
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?