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プロジェクト・コミュニティに関わる時の原則 vol.1

できる人が、できる時に、できることを

日常と異なる関係性の中で実施されるプロジェクトベースの組織。そしてコミュニティなど、金銭的な報酬や明確な上下関係が発生しない関係性の中で関わる時は、この考え方を主催者・参加者側の双方が持っておくと、お互いに変な期待をしないので、健全な関係性の中で物事を進めることが出来る。


多くの人が日常的に関わったことがある組織は、社内で定常業務を遂行するチームや学生時代の部活やサークルなど、行動に対して金銭的な報酬が発生する場や、あるいは日本的な上下関係が明確にある場であることが多い。

一方、日常から離れた関係性で、明確な上下関係・命令系統がない、あるいは金銭的な報酬が発生しない組織の中では、相手が動くインセンティブ(コミュニケーション報酬やvision・missionへの共感を通した組織がやっていること、組織に関わっている人の魅力等)が異なる。
そうすると、当然だが相手にどう動いてもらうか、関わってもらえるかは大きく変わってくる。

そういった意味ではプロジェクトベース、あるいはコミュニティなどのような形態で組織に関わる時は、当然だけれどもその組織ならではの関わり方を双方が理解しておくことで、より健全なそして持続可能な関りが保たれる。

主催者&参加者あるある

でも、そういった金銭的報酬や上下関係がない組織に属した経験が少ないと、

  • 主催者側も「やります!」と言ってくれた人に対して、何をどう望んでいいかわからず、自分の勝手な思い込みで高望みしてしまい、それに見合わないと勝手に失望してしまったり。。

  • 「やります!」と言った参加側も、言ったものの急に本業が忙しくなったり、やりたいけどどう関わればバリューを発揮出来るかわからず、気まずくなりフェイドアウトしてしまうことが実は多い…

本当はどちらも、純粋に「やりたい!と言ってもらって嬉しい!」「やりたいことがある!」というポジティブな気持ちがあって始まった関係性であったはず。
なのに、ボランタリーな形でのコミットだと、お互いに対してどう期待値調整していいかわからない場合が多く、結果的に不幸な形で終わってしまう。。なんてことも。

貢献出来る「スキル・時間・範囲」を明確に

では、どのように関わると健全な関係性の中でコミットが保たれるのか?
それが、「できる人が、できる時に、できることを」をというスタンスを双方が持つことであり、そのために重要なのが貢献出来る「スキル・時間・範囲」を明確にすることである。

「貢献出来るスキル」

何でそのコミュニティに貢献出来るのか。それを双方が明確に理解することが最初の一歩である。企画書が作れる・営業が得意・ネットワークが広い・〇〇の分野の知識は負けない・細かい作業が得意・アイデア出し・とにかく時間は多くコミットできる・とにかく何でもチャレンジしてみたいと。
※以降の「コミュニティ」とうい言葉を「プロジェクト」と置き換えてもらっても大きくは相違ない

何でもいいけど、出来ればより具体的に「貢献出来るスキル」がわかると、主催者側も何をお願いしていいか、何をお願い出来そうかがわかるし、参加者側も貢献実感を持つことが出来る。

自分のスキルの洗い出しが出来ていない場合でも、上記に記しているように、「時間がコミット出来る」「チャレンジしたい」というコミット出来ること、意欲がわかるだけでも良いと思う。

※以降、「プロジェクト・コミュニティに関わる時の原則 vol.2」に続く。

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