マナオ【モヤモヤに輪郭を】

13年間のタイ暮らしに終止符を打ち帰国。現在は愛猫とツレと北国暮らしです。読んだ本や日…

マナオ【モヤモヤに輪郭を】

13年間のタイ暮らしに終止符を打ち帰国。現在は愛猫とツレと北国暮らしです。読んだ本や日々の出来事をきっかけに考えたことを綴ります。更年期障害と格闘中。

最近の記事

オチのない話はしてはいけないのか?

「だって、たいてい話にオチないじゃん」 わたしが「話をさえぎらないで、最後まで聞いて」と言ったときの、彼の反応です。 プチ切れて、 「はあ?お笑い芸人じゃあるまいし、何でいちいちオチをつけなきゃいけないワケ?」と反論しました。 よかったら、最後まで話を聞いていただけないでしょうか。 日本には落語や漫才など、しゃべりで楽しませる文化があります。立川志の輔師匠の落語をライブで聞いたときは、それはそれは感動しました。NHKの教養番組100分で名著の伊集院光さんを見て、心の中

    • 自分への甘さは自由への入口か

      唐突ですが、年始に今年の目標を立てましたか? わたしは立てました。いくつかあるうちの一つが「安心感を与える人になる」でした。理不尽なことにも動じず冷静に対処して、周りの人から頼りにされる人、そんなイメージです。 安心感を与える人になれるように、毎朝「平常心」「柔軟心」「和敬清寂」と禅語を唱えていました。目標を達成するには、目標を覚えていることが大事ですからね。 でも、この目標を中止しました。 不合理な環境に、自分を丸くすることで適応することがいいのかどうか、わからなく

      • 自撮りは、なぜテンションが上がるのか?

        この文章を読んでくださる方は、自撮り好きか、もしくは、自撮りなんてウザいと思っているかのどちらかではないでしょうか。自撮りなんてどうでもいいと心の底から思っている方は、きっとスルーしているはずなので。 よかったら、最後まで読んでみてください。 かつて、わたしは自撮りウザい派でした。だけど、数年前に旅先で出会った自撮り大好きのご夫婦と行動を共にするうちに自撮りの楽しさに目覚め、今では隠れ自撮り好きです。ご夫婦を見習って、旅行のときには自撮り棒を持参です。 それまで、自撮りを

        • ”整える”はわがままに

          最近、休みの日に欠かさずしているのはベランダでヨガです。 アラフォーになって、心身の不調がそこここに顕在化してきました。消化不良、不眠、PMS(月経前症候群)などなど。 ベランダヨガはこれらすべてを軽減してくれる(わたしにとっての)魔法です。 今日は、わたしなりの心身を整えていくときの考え方を書いてみます。快適な在り方を探求する際の参考になれば嬉しいです。 消化不良も不眠もPMSも、自律神経とホルモンの不調が原因です。なので、メラトニンやセロトニンホルモンの分泌を促す

        オチのない話はしてはいけないのか?

          【暇と退屈の倫理学】を読んで気づいたアイデンティティはだれのものか?

          この本を読んで気づいたことの一つは、(無意識の)アイデンティティが「優秀な労働者」であることでした。 暇もなく退屈を感じることもなく、休日は普段の労働の疲れを癒して、次の労働のために備えるという労働中心の生活を送っていることにギモンがありませんでした。それどころかプライドを持ってこなしていたのです。休日にスーパー銭湯でくつろぐことをメンテナンスなどと称して、自己管理に余念がない自分に満足していたのです。 不思議なのは、『労働のための休日』をフォーディズムの時代のように会社

          【暇と退屈の倫理学】を読んで気づいたアイデンティティはだれのものか?

          同僚へのムカつきを掘り下げてみたら気づいたこと

          同僚とウマが合わないということはよくあることです。自分で選んだ友人ではないのだから仕方ないと割り切り、適切に距離をおけばいいでしょう。 ただ、ウマが合わないというレベルではなく、「ムカつく」「頭にくる」など怒りを頻繁に感じてそれを抑えるのに苦労するとなると、話は別です。 一人、そういう同僚がいました。 彼女の一挙手一投足が気に入らない。何が気に入らないのかというと、遠慮がないこと。入ったばかりなのに仕事を選ぶ。他人に指図する。言葉使いがぞんざい。 不思議なのは、彼女の言

          同僚へのムカつきを掘り下げてみたら気づいたこと

          【暇と退屈の倫理学】を読んで起きた内面の変化

          実は、面白そうと手に取ったものの、内心(どうせ小難しい理屈を並べてもっともらしく説明するんだろう。丸め込まれんぞ)とだいぶ斜に構えて読み始めました。 ところが、最後には、衝撃と共にすっかり説得されてしまったのでした。 序盤は、(あー、私にはあんま関係ないかも。だって、暇でも退屈でもないもの)と他人事として読んでおり、 徐々に、(いや、待てよ、暇も退屈もしていないって、つまり、あれだ、 「労働を余儀なくされている階級」だからだろう!)と真実に直面することとなりました。

          【暇と退屈の倫理学】を読んで起きた内面の変化

          自己紹介【モヤモヤに輪郭を】

          はじめまして。マナオと言います。 タイのバンコクに住んで12年目のアラフォーです。 自由気ままに生きてきたつもりがここにきて「何かおかしい」という自分の人生への違和感が拭い去れずにいます。 noteでは、読んだ本(最近、読書会に参加するようになりました)や日々の出来事(固めの職場でフルタイムワークしています)をきっかけに考えたことを綴って、モヤモヤに輪郭を与えていくつもりです。 タイのおすすめスポット等のお役立ち情報は一切ありませんので悪しからず。 わたしの思考の形

          自己紹介【モヤモヤに輪郭を】