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自撮りは、なぜテンションが上がるのか?

この文章を読んでくださる方は、自撮り好きか、もしくは、自撮りなんてウザいと思っているかのどちらかではないでしょうか。自撮りなんてどうでもいいと心の底から思っている方は、きっとスルーしているはずなので。
よかったら、最後まで読んでみてください。

かつて、わたしは自撮りウザい派でした。だけど、数年前に旅先で出会った自撮り大好きのご夫婦と行動を共にするうちに自撮りの楽しさに目覚め、今では隠れ自撮り好きです。ご夫婦を見習って、旅行のときには自撮り棒を持参です。

それまで、自撮りをFacebookにアップする人の気が知れずあまりに投稿数が多い場合はポチッと非表示にすることもありました。

ところが、いざ自分がやってみたら、ほわっ♡ウキ♡となったのでした。そう、まるで、炭治郎にお礼を言われたときの、藤の家のおばあさんに汚れた衣服を洗ってもらったときの伊之助みたいに。自分の存在が大切にされた喜びとでも言いましょうか。

そもそも、ひとには注目されたい、ほめられたい、大切にされたいという欲求があると言います。承認欲求というやつです。

でも、大人になるとそう簡単にほめてもらえないし、大切にされてると感じられることなんて、そうそうありません。現実はシビアです。

だからこそ、もしかして、自撮りは、なかなか注目してもらえない大人の楽しいガス抜きになるのではなかろうか。美容院に行ってさっぱりした自分、そよ風に吹かれている微笑んでる自分、旅行で浮かれている自分にカメラを向けてみる。ほわっ♡楽し♡わたしって素敵♡お手軽に気分が上がります。

一方で、自撮りをしているのを見られるのも(一緒に映るならOK)、自撮り画像を公にするのも憚かる気持ちがあります。ナルシシズム丸出しの無防備すぎる自分を人前にさらすのは恥ずかしい。自分大好きだけど自分大好きであることを晒しちゃいけないような気がするのです。

だから、隠れてやっています。

自撮りウザい派の方は、実は隠れ自撮り好きの可能性を秘めているかもしれないので、ぜひ一度、気持ちのいい顔をした自分を撮ってみてはいかがでしょう。ほわっ♡としたらもうけものです。

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