#今日の学び No.39「SNSと心理学#中編」
はいどうも!Anbyです。アマチュア無線の試験が12月にあるのですが、勉強する時間があまり取れなくて正直焦っています。受けるのは1級と3級なのですが、特に1級が内容も難しくて大変です。これについては後々書けたらいいなと思います!
さて、今回は前回の内容の続きになります。まだ前回の記事をお読みで無い方は、下に貼っておくので是非お読みくださいね!では、今日も参りましょう!
1.人は何故SNSを利用する?(つづき)
というわけで、早速前回の続きから始めましょう。人がSNSを利用する理由として挙げられるのは、「SNSが人の承認欲求を満たす機能を有しているから」でしたね。では、さらに話を深めて、何故SNSが人の承認欲求を満たすのかについて、心理学の観点から考えていきましょう。
前回から登場しています、この「承認欲求」という言葉に着目します。この用語も心理学用語です。この承認欲求を考える前にまずは、人の欲求についてお話しします。
アメリカの心理学者アブラハム・マズロー(1908~1970)は、人は「自己表現」のために、5つの段階に分かれた様々な欲求を、低い階層のものから順に満たしていくという「欲求5段階説」を提唱しました。ここで言う「自己表現」とは、なりたい自分になること、を指します。下に上から順にマズローの唱えた「欲求5段階説」を示します。
5. 自己表現の欲求
4. 承認欲求
3. 所属と愛の欲求
2. 安全の欲求
1. 生理的欲求
横に番号を付していますが、この番号順に人は欲求を満たしていきます。そしてより高い階層の欲求は、より下の階層の欲求が満たされて初めて生じる、ということもマズローは唱えました。それぞれの階層について説明します。
5.自己表現の欲求
周囲からの評価とは無関係に、なりたいと思う自分になることを望む欲求
4.承認欲求
社会の中で良い評価を得て、自尊心を満たしたいという欲求
3.所属と愛の欲求
孤独を避け、集団や社会に属したいという欲求
2.安全の欲求
危険を避け、安全で安定した生活を送りたいという欲求
1.生理的欲求
食欲や睡眠欲など、生物として本能的に生じる欲求
こんな感じです。1番下の階層である生理的欲求は、俗に言う人間の3大欲求というものを含みますね。最上階の「自己表現の欲求」に関しては中々、満たすのは難しいですよね。
マズローによれば、人は意識的であれ無意識的であれ、この5段階の欲求を順に満たそうとし、それを満たせるような行動を取るそうです。したがって、これに沿って、何故SNSが人の欲求を満たしてくれるのか考えてみましょう。
SNSの代表例として、ここではTwitterを取り上げましょう。SNSもといTwitterが満たしてくれる欲求の階層は、マズローの説で言うところの「3.所属と愛の欲求」であると考えられますね。これは、孤独を避け、集団や社会に属したいという欲求でした。Twitterを利用すれば、少なからずフォロワーと繋がることができます。さらに、(単純にフォロワー数が欲しいだけという事例は例外として)自分の趣味・嗜好、あるいは同じ集団(同じ学生などの同等な身分とか)であるアカウントと繋がることができますね。
皆さんも、思ったことがあるかもしれません。同じ趣味・趣向の人と感情を共有したいなぁ、と。小説や映画を見ての感想や感動を共有、共感したい!というのがいい例ですね。
加えて、ある程度フォロワーが増えたりしてくると、いいね!やリツイート、リプやDMなど、増えたフォロワーさんからの反応が増えてくるでしょう。投稿の内容に依りますが…こうなると、「4.承認欲求」を満たすことができる、ということになります。マズローの唱えた通り、より下の階層を満たすことによってより上の階層が生じたことがこれでお分かるでしょう。
以上より、何故SNSが人の欲求を満たすのか、という問いに対しての答えはこうなります。
自分の居場所を見出すことができるから
SNSは、容易に他者と繋がることができる、というのが最大の特徴でしょう。それも相まって、人の欲求を手軽に満たすことができるのです。しかし、勿論これは一筋縄にはいきません。その手軽さが逆に人の不安や欲求不満を反映しやすいという面を持っている、ということを同時に言えるでしょう。その反動が、SNSに反映されると、どうなるのでしょうか?
人が抱えている不安や欲求不満は、ストレスとも認識できます。ストレス解消のために人は誰かにそのストレスをぶつけたりすることがあります。これは所謂、「炎上」という現象が起きるということになるのでしょう。
2.炎上は何故起きる?(つづく)
では次に、ネット上での炎上が何故起きるのかについて考えましょう。
私自身、何回か炎上している光景を見たことがあります。ここで言う炎上とは、「個人の言動などに対して、インターネット上で批判や誹謗中傷が殺到した状態」のことを指します。炎上における誹謗中傷のように、他者を意図的に傷つけようとする行為を、心理学では「攻撃」と呼びます。
つまり、先に提起した問いは、こう言い換えることができます。
人は何故他者を攻撃してしまうのか?
これについても、先ほどまでの議論と同じように心理学の観点から話を掘り下げていこうと思います。
といったところで、続きは明日にしましょう。
3.まとめ
ということで今回の内容は以上になります。前回も申し上げた通り、今週も大学の試験があるので部分的な内容になるのをお許しください…
そしてここまでお読みいただきありがとうございました!明日もどうぞよろしくお願いしますね…!ではまた!!
第41号
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