用語集: 「アテンションエコノミー」 <- おかげさまで、世界中の情報の質が下がっています

今回は「アテンションエコノミー」についてみていきましょう。

アテンションエコノミーとは?

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「アテンションエコノミー」: インターネットが発達した現代社会において「情報過多」と「情報の質の低下」という2つの問題が生じている中で、人々の「関心・注目」という希少性が経済的価値を持つようになり、それ自体が重要視・目的化・資源化・交換財化されるようになったという概念です。

従来の経済では、モノサービスが価値を持ち、交換されていました。しかし、インターネットの普及により、情報が大量に溢れるようになり、情報そのものが価値を持つようになりました。

しかし、情報量が多すぎるために、人々は必要な情報を見つけることが難しくなり情報の質も低下しています。

そこで、人々の「関心・注目」が、情報を見つけるための指標となり、情報の価値を決定するようになりました。

つまり、

  • 多くの人の注目を集める情報は価値が高い情報とみなされ、広告収入などを生み出すことができます。

  • 逆に、注目を集められない情報は価値がない情報とみなされ、淘汰されていく可能性があります。

アテンションエコノミーは、以下のような影響をもたらしています。

  • 情報の質の低下:

    • 人々の注目を集めるために、センセーショナルな内容誇張された表現が用いられるようになり、情報の質が低下する傾向があります。

  • 分断の深化:

    • 人々は、自分の興味のある情報だけを偏って見るようになり、異なる意見を持つ人との交流が減少し社会の分断が深化する可能性があります。

  • プライバシーの侵害:

    • 企業は、人々の行動や興味を分析するために、個人情報を収集し、利用しています。これは、プライバシーの侵害につながる可能性があります。

アテンションエコノミーは、現代社会における重要な課題であり、様々な議論がされています。

今風の言葉ですね~

なお、こないだの選挙妨害も「アテンションエコノミー」の一種です。

最悪~。

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