用語集: 「チャンドラヤーン3号」 <ー インドから学ぶこと、それはコスト管理
今回は「チャンドラヤーン3号」についてコメントさせて頂きます。
「チャンドラヤーン3号」は、インドが人類的にみて人類で4番目に月面着陸させた探査機ということになりますが、実際の内容はもっと重要だったんですね~
気づきませんでした...
「チャンドラヤーン3号」: 2023年7月14日にGSLV MkIIIロケットで打ち上げられ、8月23日に月の南極付近に着陸しました。インド初の月面着陸であり、世界でも4か国目、月の南極付近への着陸は世界初となります。
チャンドラヤーン3号は、ランダーとローバーの2つの機体で構成されています。ランダーは、月面への着陸と観測装置の展開を担当し、ローバーは月面を走行して観測を行います。
ランダーは、月面の熱特性や地震活動を観測する装置を搭載しています。ローバーは、月面の岩石や土壌の組成を分析する装置を搭載しています。
チャンドラヤーン3号のミッションでは、次の2つの目標が掲げられています。
月の南極付近への着陸
月の南極付近の観測
チャンドラヤーン3号は、これらの目標を達成するために、以下の技術を開発しました。
月の南極付近への着陸を可能にする独自の着陸システム
月の南極付近の観測に必要な観測装置
チャンドラヤーン3号の成功は、インドの宇宙開発にとって大きな成果となりました。インドは、今後も月探査を継続し、月面基地の建設を目指しています。
チャンドラヤーン3号の成果は、次の点で重要です。
インドの宇宙開発技術の向上
月の南極付近の観測による科学的発見の可能性
月面探査の進展
チャンドラヤーン3号の成功は、世界中の宇宙開発にとっても大きな励みとなるでしょう。
キーとなるのは、コスト:
「チャンドラヤーン3号の打ち上げ予算は約61億5000万ルピー(7400万ドル)で、13年公開の宇宙スリラー映画「ゼロ・グラビティ」の製作費を下回る」
と言うことです。
こんなのならJAXA(宇宙航空研究開発機構)は、インドへ留学生を送ってもいいのではないですか?
最近でこそ、三菱重工が製造するH3ロケットの打ち上げ費用は、50億円です。これは、従来のH-IIA/Bロケットの打ち上げ費用の約半額ですが、以前は100億前後...インドなら月探査機まで作ってしまいます。
もしくは
「国際宇宙ステーション(ISS)の運用費(年間)約100億円」
もしくは
F-35の戦闘機の一台分
F-35の単価は、機種や仕様によって異なります。
F-35A:約9,200万ドル(約100億円)
F-35B:約12,200万ドル(約130億円)
F-35C:約12,500万ドル(約133億円)
チャンドラヤーン3号の打ち上げ費用は、約61億5,000万ルピー(約7,400万ドル、約107億円)です。これは、インド宇宙研究機関(ISRO)が公表した金額です。
ここまで、コストを下げることができるのは恐らく、人件費のせいではないと思います。
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