用語集: 「レベニューシェア」
今回は「レベニューシェア」についてみていきましょう。
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「レベニューシェア」: 主に2つの意味を持つ総称です。
1. 収益分配型ビジネスモデル
事業から生み出される収益を、あらかじめ決めた割合で関係者間で分配する仕組み
アライアンスやパートナーシップなどにおいて広く用いられる
以下のような形態がある
成果報酬型:販売数や契約件数など、成果に応じて報酬を支払う
ロイヤルティ型:売上高に応じて一定の割合で報酬を支払う
ジョイントベンチャー型:新会社を設立し、共同で事業を運営し、利益を分配する
2. 収益分配型広告
広告主が成果に応じて報酬を支払う広告モデル
インターネット広告を中心に広く普及
以下のような形態がある
アフィリエイト広告:ウェブサイト運営者が商品・サービスを紹介し、成約に応じて報酬を得る
CPA広告:成果単価型広告とも呼ばれ、特定のアクション(資料請求、登録など)を達成した成果に応じて報酬を得る
CPC広告:クリック単価型広告とも呼ばれ、広告がクリックされた回数に応じて報酬を得る
レベニューシェアのメリット
リスクを共有できる
事業の初期費用や投資を抑えられる
失敗した時のリスクを関係者で分担できる
モチベーションが向上する
成果に応じて報酬を得られるため、関係者のモチベーションが向上する
シナジー効果を生み出す
異なる強みを持つ関係者が協力することで、新たな価値を生み出すことができる
レベニューシェアのデメリット
利益が減る可能性がある
収益を関係者と分配するため、自社の利益が減る可能性がある
利益の分配方法をめぐるトラブルが発生する可能性がある
収益の分配方法について、関係者間で意見が対立する可能性がある
事業運営の自由度が制限される可能性がある
関係者との合意が必要なため、事業運営の自由度が制限される可能性がある
レベニューシェアの成功事例
Airbnb:民泊の空き部屋を貸し出す人と旅行者をマッチングさせるプラットフォーム
ホストは成約に応じてAirbnbに手数料を支払う
Uber:ライドシェアサービス
ドライバーは成約に応じてUberに手数料を支払う
YouTube:動画投稿・共有サービス
動画制作者は広告収入の一部をYouTubeに還元する
レベニューシェアは、様々な業種やビジネスモデルで活用されている。関係者間で利益とリスクを共有し、シナジー効果を生み出すことができる反面、利益の分配方法や事業運営の自由度などについて注意が必要です。
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