04号から05号まで日記 0517-0522
0517
宛名書きや封入作業のペースと予想していた注文ペースとが次第に食い違ってきて、少し混乱する。体よりも先に頭がフラフラしてくる。しかしデラックス版があと残り1になって嬉しい。03号もまた少しずつ売れて、行ったことのない県に発送すると心が浮き立つ。
“「#ベレー帽とカメラと引用」を注文したら無事に届いたよ! という方はツイッターでアピールしていただいても構いません。いやむしろ、遠慮なくどんどんお願いします!”
とツイッターに書いたら反応がチラホラあって、ひと安心した。
ウィリアム・ブレイクの「無垢の歌」、71年を特集した「レコード・コレクターズ」、増刊の「女性SSWの系譜」などを読む。「無垢の歌」はフリッパーズ・ギターの1stの歌詞の世界をもっと素朴にしたような、まさに無垢の歌で、神様もしょっちゅう出てくる。
0518
発送作業が一段落ついたので、コンビニ払いも受け付けるようにする。
「シールがもったいなくて使えない」という声があるので、やはり色塗り失敗シールに黄緑を塗り足して販売してみたい。「シール3枚+お詫びカード1枚+しおり2枚」で数百円+送料100円でシンプルに。
「紙ものセットA」という名称を考えていたのだが、これでは地味すぎて楽しさに欠けるので、少し改良して「東京アウトレット紙ものコレクション2021春夏」とする。略して「紙コレ」。
https://n4s.thebase.in/items/44719720
0519
ツイッターに現在の状況などを書くようにしたら、急に注文時の「備考」欄にメッセージを書く人が増えた。「楽しみにしています」「1号と2号も購入したいです」などいろいろで、簡単な要望や質問は発送時にこちらから送るメッセージに書き足して返答している。皆さんお気軽にメッセージをお寄せください。
0520
シールつき版とデラックス版はついに(といっても一週間も経っていないが)売り切れた。あとはノーマル版04号、新装版03号を合わせても段ボール箱半分ほど。
新装版04号を作ったら、今度は「大富豪セット」「王様セット」「王侯貴族セット」などを用意して、日本と世界の富裕層にアピールしたい。
池澤夏樹・春菜親子による「ぜんぶ本の話」を読んでいたら、児童文学の章でアーサー・ランサムやケストナーの話題が出てきた。ドイツ語で書かれた「点子ちゃん」と訳された名称は英語でいうなら「Point」に「かわいい」をつけた表記だという。小枝のCMで女装していた姿は小山田圭子ちゃんとでもいうべき存在だったが、いまや代表作が「Point」なだけに、もし2021年に同じことをするなら「点子ちゃん」と呼ぶべきかもしれない。
0521
「短歌研究」6月号によれば穂村弘の歌集「シンジケート」が刊行以来31年目を迎えるそう。1990年刊行なので同じ年の「カメラ・トーク」と比較してみたい気がする。「それ以前」と「それ以後」を分けるまさしく画期的な作品だし、自分が「ベレー帽とカメラと引用」01-04号を書いている時に音楽関連の本はほとんど参考にならず、穂村弘の「短歌の友人」のように書けるものなら書きたいと感じた。ツイッターで見かけた「シンジケート」の帯にはなんと、大島弓子のコメントが載っている。
ツイッターに 「送り先はご自宅でも会社でもどこでもOK」と書いたら急に「送付先=会社」の希望が増えた。送る方としては「送り先」が「実際の住所」よりも画面の上に表示されるので見やすく、手間がかかることはないです。
今月のN4書房はこれまでの売り上げを全部合計したくらいの販売数になっている。しかも「新規6:リピーター4」の割合になっている。これは実に嬉しい。
大塚さんが「魔法少女×アイドル論」を書いていたのを知る。
これを読むと、大塚さんに読ませてあげたい小説や漫画をいくつも思いつく。漫画は「SPY×FAMILY」、小説なら村田紗耶香の「丸の内魔法少女ミラクリーナ」、グレアム・グリーンの「ヒューマン・ファクター」など。墓前に持って行って朗読したいくらい。
0522
牧村さんがツイッターでこのようなメッセージを書かれていた。
解説すると下段の2冊の「QJ」は大塚さんの「ノー・モア・フリッパーズ・ギター」が掲載されている号で、実質的に「FAKE」の続きのようなもの。上段は「FAKE」の次号予告と巻末の関係者リストの間に「ベレー帽とカメラと引用」が!
こちらこそ30年にも渡ってお世話になっているので(詳しくは04号をご覧ください)、伏して御礼申し上げます。
牧村さんがいなければ、ロリポップソニックはフリッパーズ・ギターにならなかっただろうし、もちろん「ヘッド博士の世界塔」も「FAKE」も30周年どころか存在していなかった筈です。
01号と02号は品切れ中で、04号か03号を入り口にするしかない状態だが、考えてみると出来事の時系列順でいうと最も古い時期を扱っているのが04号なので、ここをスタート地点にするのは正しい読み方なのかもしれない。それ以外の号でも扱っている時代はバラバラなので、どれを一冊目にしても他の号とうまく関連してつながる面白さがある。03号も総論と各論が混ざっているので入門編としてはまあまあだし、結局、今回03号と04号をセットで買った人はさほど混乱しない。
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