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2020年に「「考えた人すごいわ」を考えたすごい人」を読んでどう感じたか【書評】

表紙のインパクトに誘われてジャケ買いしました。
地元仙台にも「考えた人すごいわ」の店舗があり、気になっていたのでamazonで購入。早速読んでみました。

本の紹介

タイトル:「考えた人すごいわ」を考えたすごい人
著  者:岸本 拓也
出版社 :CCCメディアハウス
出版日 :2020/7/9

どんなことを学んだか

「考えた人すごいわ」はパン屋さん。そのブランディングやマーケティングに関する考え方が学べました。
(繰り返しますがネタバレ注意です。)

要点①~最初に「人生の棚卸し」をしてみよう

何か事業をはじめる前にやってみてほしいのが「人生の棚卸し」です。「人生の棚卸し」とは、自分の本質が何なのかを自問自答し、自分らしさを見つける作業です。

自分のバックグラウンドもないのに形だけ真似しても、薄っぺらな店になってしまうだけです。と述べられてます。
何をどうやってきたかの積み重ねの上にしか本物のビジネスは成立しません。一瞬の流行や目先の利益だけを追いかけたビジネスは偽物と言わざるを得ないとも述べられてました。

振り返ると、「自分のやりたい」ことと「今までやってきたこと」は近い領域だったので意識せずに経験を積み、提供出来てきていたと思います。また、特に独立してからは、「その時にしか出来ないこと」や「やったことがないこと」を経験することを心がけていたので、筆者の言いたいことはすんなりと入ってきました。

要点②~僕のアイデアの源泉は「音」「旅」「服」「食」

その店に来たくなるような、または来店したお客様がそのお店のことを人に話したくなるような「楽しい体験」を用意する必要があります。そのためには、お店でもお客様をお迎えする僕たち自身が楽しい体験をしていなければ、絶対に提供することはできません。

楽しさをお客様に提供するには楽しい体験をすることが必要不可欠だからです。能動的、主体的になって新しい発見をすれば、自分にとってもプラスになり、人を喜ばせるチャンスも広がるのです。と述べられています。

自分のテーマを4つ決めようと言うことで、筆者は「音」「旅」「服」「食」をテーマにしていると。それぞれを楽しみ、自信を持って好きだと言えるものを持つことを勧められています。

好奇心を持っていろいろ楽しむことが出来るためには余裕がなければいけません。書中でも10時間以上働いてはいけないとか書かれていましたが、凄く共感しています。いろんなことに触れ、感性を磨き、常にアンテナが動くように暮らしたいものです。

要点③~「まごごろ」なくしてプロモーションは成功しない

お店を出すときのマーケティング戦略というのは、商売をする上では飛行機のジェット燃料のようなものだと思います。それはあくまで離陸する際の活力になるものであって、経営が安定して水平飛行になったら別の「燃料」が必要になります。

それが「まごころ」です。

経営が安定したときに求められるのは、よりまっとうなものを作り、まっとうな売り方をすることです。小手先の宣伝広告や値引きなどで戦うと長い目で見たときに必ず失敗すると。「誰に、何を、どう伝えるか」を考えることこそが、プロモーションであると言われています。

やらされた感を持って仕事に臨むことほど楽しくないことはないと思ってきました。お客様のやりことを手助けし、誠心誠意向き合わないと見抜かれて次はないでしょう。エンジニアという仕事を生業にしてきましたがどの世界も同様だと思ってます。本当にやりたいことを見抜き、それを実現することで評価され、良い関係が出来ると信じてます。

まとめ

2冊続けて「本質」について考えさせられる本を読みました。最近常々口癖のように本質本質と言っていたので引き寄せられたかもしれません。タイトルや帯にも書いてなかったはずなのにです。

本の最後には、「もっと遊べ!」と大きな文字で書かれてます。

人生の幅を広げて圧倒的に楽しむ。楽しんだ後はそれを還元して伝える。それが大事と痛感しました。

その上で岸田さんの考え方や進め方を学べる。そんな一冊です。

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