親愛なる未来の作家へ。Dear future writers.

 私をフォローしてくれているZHENJIさんの記事(2020/08/26 01:35)に、スキをして、コメントを残そうとしたら、500文字を超えたので、急遽、記事にします。

 先日、ZHENJIさんのおかげで『雨の中の猫』(アーネスト・ヘミングウェイ著)を再読できました。最後の一行が切なくなりますね。どうもありがとうございました。あなたの文章には私を再読させるだけの魅力があったということの証明です。

 ZHENJIさんの記事(2020/08/26 01:35)の中に「今の努力の延長線上に、劇的な変化は訪れない」という言葉がありましたが、それについて同感できるかどうかは、正直、微妙です。それについては「今の努力」と「劇的な変化」をどのように定義するかで決まりそうです。

 私もZHENJIさんと同じように、子供のころから作家になりたいと思ってきました。コピーライターを振り出しに、職を転々として、単身赴任や鬱病も経験して、もうすぐマンション管理人として働き始めます。年間58日しか休日はありませんが、労働時間は朝10時から夕方5時まで(休憩1時間・実労6時間)です。基本的に残業はありません。妻に働いてもらっていても、私の月給(14万円程度)を合わせても、夫婦と猫で、食べていけるかどうかギリギリですが、実は、私はワクワクしています。新しい執筆の時間が確保できるからです。この歳(秋には58歳)になっても、私は今でも作家を目指しています。結婚して、いつまで経っても、妻には贅沢をさせることができませんが、それでも妻は、私が作家になる日を夢見ています。「あなたの、これまでの経験は、すべて財産であり、作家になるための糧」と妻は言います。その私の経験の裏には大きな声では言えませんが私なりの努力があります。

 私は、どんな努力(もちろん今の努力)も無駄にはならないと信じています。私が信じなければ、私の「生」はすべて無駄になってしまいますから。私がこの先、作家になるのであれば、なおさら無駄にはならないし、そこにこそ、私だけの作品のテーマがあり、私の書く力を培い、私の未来の読者がいるのだと、私は妻のためにも信じています。

 開高健は私の好きな作家で、以下の言葉は、彼の言葉(または彼の好きな言葉?)です。そして私の座右の銘でもあります。ZHENJIさんが参考にしてくれたら嬉しいです。

「悠々として急げ」

追伸

 長々とすいませんでした。私のこの記事がZHENJIさんにとって少しでも意味のあるものであるとすれば、私は少し幸福になります。それでは、また。

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