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ドラム缶風呂と井戸あるいは公衆浴場

和歌山市北部地区の断水について、前回のnoteに書きました。

水道が復旧した後、わが家ではトイレと電気温水器がどうもギリギリなかんじになっております。一応使えてるんだけど、なんか怪しい感じ。濁り水を引き込んでしまったからというよりも、長年開け閉めしていなかった栓をひねったせいでパッキンが弱ってしまったかも!?びくびくしています。全交換したらいくらかかるのか。想像したくもない。怖い。お金ない。

でも、お金はないんだけど、ドラム缶風呂を買いたい!と思いつきました。調べたら2~3万で買えるようです。今回のような断水のときはもちろん、地震や台風で電気が止まったときにも役に立つはず。わが家には薪ストーブがあるので概ねいつでも薪があるから、給水車さえ来てくれたら、「みんな~水汲んできて~」とご近所さんに声をかけ、みんなでお風呂を沸かしたらいいいと思うのです。避難生活で埃まみれの人たちが順番にさっぱりして、思わず息を吐いた後の笑顔まで浮かんできそう。「満月の夕」まで聴こえてきそう。

夫は井戸を掘りたいと言っています。これはずっと前から言っています。今回の断水で、この地区に現役の井戸がたくさんあることを知りました。そういうご家庭は、断水でも何も困らず、「うちの井戸使ってよ~」と親切に開放して下さっていました。素晴らしい!わが家にもやっぱり井戸ほしい!

個人持ちか公共財か

しかし、ここでハタと気づきました。自分ち用に趣味で買うのはいいけれど、災害に備えるためということならば、市や自治会などの公共財産として備えるべきではないかということです。そのほうが困る人が少なくて済む。何かと裕福な人はどんな状況になってもあんまり困ることは少ないので、備えというのは弱者に合わせて考えといたほうがいいはずです。

だって、この1週間、断水地区民がどれだけお風呂を求めてウロウロしてたか、分かります?断水で一番困ったのがシャワーや入浴でした。毎日とまではいかずとも、お風呂に入って清潔を保ちたいというのは切実な欲求です。市内にもっと銭湯があれば良かった、今後は積極的に増やしてほしい、と思います。町の銭湯を維持するためなら私は回数券を買ってしょっちゅう通うよ!と決意さえしています。

銭湯でお風呂を沸かすには水と燃料と電気が必要だそうです。災害時は、病院や介護施設などの次くらいに優先で水を銭湯に給水してもらったらいいんじゃないでしょうか。燃料もなんとかしてもらう(よく分からない)。そして停電した時のために自家発電できるよう設備を備えておく。その整備に行政が補助金を出し、代わりに災害時は無料開放してもらう、という案はどうでしょうか。素人なので簡単に言いますけど。

調べてみると、今回断水した地区内には銭湯が2軒あるようです。もうちょっとあっても良いと思うんですよ。高齢者はそこで交流もできるし、やり方によっては流行るんじゃないでしょうか。誰か起業してくれないかな。または、市が公衆浴場を作ってくれるのも良いと思います。一種のハコモノだけど、庶民の暮らしに直接役に立つハコモノです。税金の使い途として悪くないのでは?

選挙も近いことだし、税金の使い途についてあれこれ考えます。ごく限られた上の方の人だけが潤うのではなく、大多数の庶民の幸せと安心のために税金を遣ってほしいと思っています。その一つとして、災害の備えにもなる銭湯のすゝめ。誰か採用して下さ~い。

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