3日ぶりに玄関を出た小2の長男
今日は火曜日、連休4日目。長男は金曜日に小学校に行った後、土日月と丸3日間、玄関から外に出なかった。
土曜日の午後、近くの公園に行こうと誘うと「ダメなんだよ。お家で過ごさなきゃいけないって言われたよ」そう言うので「誰に?」と聞くと「校長先生」と答えがある。話を聞くと、金曜日に全校集会のようなものがズームであり、校長先生が画面越しに「連休はお家の中で過ごしましょう」等、話したらしい。保護者宛の手紙にも「不要不急の外出自粛をお願いします」「大人数の会食、または普段会わない人との会食はお控え下さい」等々お願いがたくさんあった。私達は東京都の区内に住んでいる。
しかし、こんなにも校長先生の話をよく聞いて、守ろうとしているなんて、何ていじらしいんだろう。
側で話を聞いていた4歳の次男は「こうちゃんは、そんな話聞いてなーいー、公園いきたいー」とお口を尖らせる。幼稚園では園児にそのような話をしなかったか、それか耳鼻科にいくため早退したから、次男だけが聞かなかったのかもしれない。小学校同様、お願いの手紙はもらってきた。
「そうだよね、こうちゃんは行きたいよね。○○公園なら近いし空いてるかもよ?」長男に提案するも「うーん、でもいかない。だめなんだよ。外に出たら感染るんだよ」と神妙な面持ちで言う。
まあ、確かに長男が言うことは正しい部分もあるけど、でもちょっと公園であそぶぐらい、いいじゃん。こうちゃん行きたいっていってるし。
そう思っていたら雨がザーザー降り出した。とりあえず行かない事になり、こうちゃんは「えーっ、いきたかったー」と又またかわいいお口を尖らせて言う。「ごめんね〜明日は行こうね」と一応は言ってみたが、日曜日も結局、なだめながら自宅で1日過ごした。
翌月曜日。ようやく夫は休み。午前中は兄弟2人で楽しくあそぶが、午後こうちゃんは思い出したように「公園にいきたい」という。長男はやはり「いかない、いっちゃダメなんだ」と言う。マンション内の、人が居ないか、居ても1組の小さい公園を提案するも、長男の意思は変わらない。結局、夫がこうちゃんのみ連れて、その公園にいく。やはり自分達だけだったそう。
火曜日の今日。朝10時のおやつを食べ終えたこうちゃんはまた「公園にいく」という。マンションの公園にいこうと長男を誘うが、答えは同じ。「いかない」
長男を部屋に残し、こうちゃんと公園にいき、ボール投げをする。公園には私達以外誰もいない。「お兄ちゃんをもう1回誘ってくるね」そう言って自宅に戻り一人でブロックをしていた長男に言う。
「公園、誰もいなかったよ。だから感染らないよ、大丈夫だから一緒にあそぼうよ」
長男は「わかった」と言い、ようやく着替え、3日ぶりに靴を履き玄関の外に出た。
公園で、兄弟で戦闘中ごっこ(ボールを投げて、体に当てるあそび)をする。バイクを交互に乗る、植物を見るなど1時間以上過ごした。ようやく日の下であそばせる事ができ、少し安心した。
しかし、この長男の頑なさ、用心深さには、言いようのない切なさを感じてしまった。校長先生の話をよく聞いて、守ろうとするその姿勢にも。だいたい私が校長の話を聞いて、真面目に実践しようと思った事なんてあっただろうか。結果的に、事故なく元気な顔で新学期を迎えただけだった気がする。
東京には、こんな小学2年生もいる。今夜はそんなお知らせnote。
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