2020年 おすすめしたい本3冊





こんにちは。2020年も最終日になりましたね。

今年は約20冊ぐらい本を読みました。note見てると100冊200冊読んでる人が普通にいるんですよね。それに比べると圧倒的に少ないですね。
ただ個人的に読んだ本の数は分かりやすい指標だけど、あまり気にしないようにしてます。理由は「本」とひとくちで言っても、ジャンルや一冊のボリュームは人それぞれだから。ということでマイペースに3冊紹介していきます。


ティール組織
マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

企業だけでなく様々な組織に携わる人に読んでほしい本です。

人類は時代とともに組織規模を大きくし、それに合わせた組織形態を作ってきました。階層的なピラミッド組織を「アンバー型(順応型)」、GAFAに代表されるような実力主義的な組織を「オレンジ型(達成型)」と定義した上で、そこから進化した組織を「ティール型(進化型)」をして紹介しています。

その組織は、従来の上司に管理される構造を排し、個人を信じて運営することが基本です。

この本を読んで、ティール型組織に所属して働ければ楽しいんだろうなと素直に思いました。一方で現実的に難しいハードルが多く、完全なティール型組織が多くなる未来はそう近くないでしょう。しかし、その個々の要素で我々 の組織の「当たり前」を見直すきっかけになる本ですね。


知略の本質
戦史に学ぶ逆転の勝利

同じ執筆者が「失敗の本質 日本軍の組織論的研究」という本を書いており、この本がベストセラーになっているため、知っている人も多いのではないでしょうか。

この本はそのシリーズの4冊目。シリーズであるが事例や結論は独立しているので、他を読んでいなくとも全く問題なく理解できました。

このシリーズ全体を通したテーマは以下の通りです。

戦略の本質を洞察し理解するためには、それがもともと軍事の分野で実践されてきたことに立ち戻る必要がある。そして、その本質を十分に洞察・理解すれば、戦略の本来の実践分野である軍事や安全保障でも、組織運営や企業経営でも、スポーツやゲームでも戦略を賢く実践することができるようになるだろう。

歴史の具体的な失敗事例・成功事例から戦略を本質的に学びたい方、通常の戦争考察の書物とは違った視点で戦争を学びたい方にはオススメです。

僕は本書と「失敗の本質」しか読んでないですが、他のシリーズも読みたいと思ってます。


逆転の世界史1 古代エジプトと中華帝国の興廃

「逆転の日本史」で有名な井沢元彦氏のシリーズ。逆転の世界史は現在全3冊刊行されており、本書はその1冊目です。

この本ではタイトル通りエジプト史と中国史について、
エジプト史では「なぜあれほどの文明が滅んでしまったのか」、中国史では「なぜ15世紀頃まで世界をリードした文明が停滞してしまったのか」という疑問について著者独自の視点で解説しています。

古代エジプト史や中国史といった学術的な枠にとらわれず世界史を考察する本、例えば「銃・病原菌・鉄」やマクニールの「世界史」シリーズなど、は個人的に大好物で、本書も同じように楽しめたので紹介しました。


来年も読書をマイペースに楽しみます。

良いお年を。

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