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中日ドラゴンズ2023年のドラフトを考える~指名戦略編~

みなさんこんにちは。今回もドラフトnoteの続き、3本目です。

↓前回のnote
第一弾

第二弾

ここまで選手紹介と補強ポイントの分析を行ってきましたが、今年からの2年のドラフトは特に重要と考えています。
何故なら指名対象となる2001年生まれ世代(2023年の大学生)に石川昂弥選手と岡林選手、2002年生まれ世代(2023年の高卒社会人と2024年の大学生)に髙橋宏斗投手と上田投手、龍空選手がいるため、彼らの世代を中心としたチーム作りが出来るのではと考えているからです。

立浪監督のコメントは以下の通り。

【中日】スカウト会議でドラ1候補を“東都6人衆”ら14人に絞る「大学生にいい投手」立浪監督 - プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)

補強ポイントに合わせた指名をするのも大事ですが、何より大事なのはいい選手を獲得すること。それらを踏まえて指名パターンをいくつか考えてみました。戦略は大きく分けて4つです。

①バランス型A

1位で投手を獲得し2,3位で中軸候補野手と投手を獲得し残りは①と同様に指名する

指名例
1位 常廣羽也斗
(外れ1位)岩井俊介
2位 真鍋慧
3位 石原勇輝

立浪監督のコメントでは1位は大学生の投手が基本線とされているためそれをベースにしたものです。そのため外しても投手を指名、中軸候補となる野手は上位に割かないといけないので2位で残っている中で一番よさげな野手を獲得していくパターンです。
このパターンが比較的安定した指名になりそうです。

②バランス型B

1位で中軸候補の野手を確保し2,3位で投手を獲得、残りも二遊間と捕手を1人ずつと投手を指名していく

指名例
1位 度会隆輝
(外れ1位)上田希由翔
2位 下村海翔
3位 滝田一希
こちらは①と似たような形ですが、大学生の投手が豊作であること、かつ13番目という利点を活かして真っ先に野手を確保するパターンです。
大学生の投手が豊作とは言いつつも、大学生の投手Aよりも高校生の投手Bの方が戦力化が早い、最終的なリターンが大きいと判断された場合に投手Bを優先することは全然考えられます。
1,2位の順番が変わるくらいで①とほとんど変わった点はありません。

③バランス型C

1,2,3位で二遊間、捕手、中軸候補の各3ポジショントップ級評価野手を指名して残りは投手を指名する

指名例
1位 進藤勇也
2位 辻本倫太郎
3位 佐倉俠史朗

バランス型とは言いつつも上位3つを野手に割いているため野手型と呼ぶべきかもしれません。
野手については下位指名だとどうしても活躍が厳しい部分もあるため必要な野手のうちスペシャルな存在を優先して確保していくパターンです。
デメリットは投手の指名が4位からになるため豊作年とはいえやはりクオリティが落ちることは避けられないこと。
ここで先発投手を確保出来なかった場合すぐ投壊に繋がり数年後また大量に指名をする必要出てくる、ハイリスクハイリターンなパターンです。

④投手型

上位2枠のどちらかで自前では確保出来ない中軸候補の野手1人を取ったら残りは全て投手を指名する(捕手・二遊間については戦力外から確保)

指名例
1位 西舘勇陽
2位 廣瀬隆太
3位 松本健吾

こちらについては他球団の戦力外選手との兼ね合いになりますが、現在のドラゴンズは捕手・二遊間共に"有望な選手はいるが枚数が足りておらず若手の壁となる存在がいない"という共通の課題があります。
それならばドラフトよりもある程度プロに慣れているが様々な事情で他球団を戦力外になった選手を獲得し残りは質量共に不足している投手に振り切ろう、という意図です。
ただしやはり中軸候補となる野手はどの球団も簡単には手放さないためそれだけは自前で確保する必要があります。
戦力外の選手に依存するリスクがありますが、投手の問題を解決する可能性も高くこちらもハイリスクハイリターンではありますが個人的には面白いのではと思っています。

実際にどのような指名になるか

ここまで色々なパターンを挙げてみましたが、やはり立浪監督の「1位は投手が基本」「内野手、捕手も欲しい」というコメントを踏まえて全体的な指名はバランス型になると思います。①と②の間、投手に入札しつつ外れた場合は残っている投手と中軸候補の野手を天秤にかけて1位を決めて上位3枠は投手2:野手1をベースとして残りの指名で捕手+二遊間をそれぞれ指名し投手も獲得していくというパターンがベターなのかなと思います。

今回は短めにさせて頂きました!
それでは本番は明日、運命の日を楽しみに待ちましょう!

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