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パリーグファンに知って欲しい!竜の未来を担う若手

みなさんこん、ばやのりです。プロ野球はいよいよ佳境に入り、交流戦に突入します。昨年の覇者オリックスはここでの優勝をきっかけに勢いをつけ、ペナントレースを制覇しました。つまり、交流戦の成績がペナントレースのカギを握ると言っても過言ではありません。そして何より、普段は見られないパリーグの選手を見ることになります。

ということで今回はパリーグファン向けに中日ドラゴンズの未来を担う若竜達を紹介していこうと思います。いつも通りなら様々なデータを使って選手紹介をしたりするのですが、趣向を変えてデータは使わずいこうと思います。彼らと繋がりのあるパリーグ選手や、その選手の注目してほしいポイントなどを挙げるので読んでみてください!

97年世代

主なパリーグの同世代
愛斗(西武)、オコエ(楽天)、津森(ソフトバンク)

郡司裕也

仙台育英-慶応義塾
19年ドラフト4位

まず紹介するのは郡司裕也選手です。高校、大学の両方で日本一及び世代日本代表を経験しているエリート選手であり、平沢選手、西巻選手(ロッテ)とは高校時代、柳町選手、正木選手(ソフトバンク)と岩見選手、津留崎選手(楽天)、渡部遼人選手(オリックス)らとは大学時代のチームメイトです。
選手としては打撃、特に選球眼が持ち味です。入団当初は東京六大学で三冠王を獲得した「打てる捕手」として主にキャッチャーで出場していましたが、去年の秋キャンプから打撃を買われて外野にコンバートし、外野以外にも二軍ではファーストやサードを守っており、交流戦ではDHでの起用も全然あると思います。現状ストライクの球に手が出ない場面も少々目につきますが、そのような球を捉えられるようになってくると手が付けられなくなるでしょう。

99年世代

主なパリーグの同世代
清宮(日本ハム)、安田(ロッテ)、隅田(西武)

鵜飼航丞

中京大中京-駒澤
21年ドラフト2位

https://dragons.jp/teamdata/players/ukai_k.html

次に紹介するのは地元愛知出身の鵜飼航丞選手です。今回紹介する中では唯一のルーキー選手であり、若林選手(西武)とは大学時代のチームメイトでもあります。
何より注目して欲しいのが圧倒的なパワーです。飛距離は外国人選手にも引けを取らず、広いバンテリンドームでも平気で外野スタンドの中段まで飛ばすホームランを放ちます。

ときおりとんでもないボール球を豪快に空振りすることがあり、その様子は監督やファンから「儀式のような初球の空振り」とも呼ばれますが、そこも彼の打席の注目して欲しいポイントではあります。
また足も速く、際どいコースの球をカットし四球を選ぶという起用さも見られます。
外野守備では粗さも目立ちますが、肩も強いので、技術的な面が伸びてくればものすごい選手になれると思います。
おそらくDH起用される選手の候補筆頭になるので、特に打席に注目してみましょう。

清水達也

花咲徳栄
17年ドラフト4位

https://dragons.jp/teamdata/players/shimizu_t.html

次に紹介するのは清水達也投手です。花咲徳栄高校時代は3年生となる2017年に夏の甲子園で主戦投手として活躍し、チームを優勝に導き、その結果U18日本代表にも選出されました。愛斗選手(西武)、野村選手(日本ハム)とは高校時代のチームメイトです。
選手としては最速152キロのストレートと鋭く落ちるフォークを軸に投球を組み立てるリリーフ投手です。特にフォークの威力は凄まじく、並み居る強打者を相手に三振の山を築いていきます。
今年は徐々に結果を残してきており、中日の強みであるリリーフ、その中でも重要な勝ちパターンを担うほどの信頼を勝ち取っており、チームには欠かせない存在になっています。

山本拓実

西一宮高
17年ドラフト6位

https://dragons.jp/teamdata/players/yamamoto_t.html

次に紹介するのが清水投手とドラフト同期の山本拓実投手です。彼をひとことで言うのなら「小さな大投手」でしょうか。167センチ72キロの小柄な体格から威力のある球を投げ込み、闘志むき出しで打者に立ち向かっていきます。色々な球種を操りますが、やはりノビのある最速152キロを超える真っ直ぐと今年から投げ始め、未だ打たれてないシンカーに注目してほしいです。
また、打者をにらみつけるようなマウンドでの目つきもぜひ見てほしいポイントであり、投球内容はもちろん、マウンドでの立ち振る舞いを特に注目して見てみてください。

00年世代

主なパリーグの同世代
藤原(ロッテ)、野村、万波、吉田輝星(日本ハム)、太田(オリックス)

石𣘺康太

関東一高
18年ドラフト4位

https://dragons.jp/teamdata/players/ishibashi_k.html

次に紹介するのはこの中で唯一の捕手である石𣘺康太選手です。極端に引っ張り方向への打球が多いいわゆるプルヒッターの打撃型捕手であり、長打が魅力の選手です。ホームランはまだプロでは記録していませんが、交流戦で初ホームランが飛び出すかもしれないので、そこは1つ注目してほしいポイントです。

また、打撃型捕手とは言いつつも、正捕手である木下拓哉選手の離脱時には巧みなリードでバラエティ豊かなドラゴンズ投手陣を引っ張って見せました。コアなファンはリードに注目してみても面白いかもしれません。

01年世代

主なパリーグの同世代
宮城、紅林(オリックス)、佐々木朗希(ロッテ)、黒川(楽天)

石川昂弥

東邦
19年ドラフト1位

https://dragons.jp/teamdata/players/ishikawa_t.html

次に紹介するのが一番期待のかかるスラッガー、将来の4番候補である石川昂弥選手です。高校時代はエース兼主軸として活躍し、2019年のセンバツ決勝では打者として2HRを放ち、投手として完封して優勝を果たすという、申し分ない野球センスの高さを見せつけました。U18の4番にも抜擢され、ドラフトでは3球団競合の末に中日へ入団しました。
やはり持ち味はパワーで、軽くバットに当てただけでも遠くへ飛ばすことが出来ます。芯を食った時の飛距離は凄まじく、何よりも美しい、いわゆる「ホームランアーチスト」の打球を放つのでホームランの弾道も必見です。

また打撃のみならず守備も彼の魅力のひとつです。元投手ということもあり送球が安定しており、ハンドリングも申し分なく、見ていて楽しい選手であり、攻守に秀でた未来のスター候補なので一挙手一投足に注目してほしいです。

岡林勇希

菰野
19年ドラフト5位

https://dragons.jp/teamdata/players/okabayashi_y.html

次に紹介するのが岡林勇希選手です。彼もいくつか武器があります。
一つ目は高いコンタクト力です。なかなか空振りをせず、際どい球をカットし、広角にヒットを打ち分けるその姿は大島洋平選手を彷彿とさせます。また固め打ちタイプでもあり、一度打ち出すとなかなか止まりません。


脚も速く、盗塁技術も上達してきており、今年はここまで盗塁を7個決めていますが失敗はありません。
守備面でもその脚力を活かした守備範囲は広く、高校時代に投手として最速153キロを記録した肩の強さもあります。また、大島選手の離脱からそれまで守っていたライトに加えてセンターも守るようになり、メキメキと成長を続けています。
彼は大島選手の後の「1番センター」として中日打線の、そして中日の未来を引っ張っていく存在になるでしょう。

02年世代

主なパリーグの同世代
田(オリックス)、細川(日本ハム)、井上(ソフトバンク)

髙橋宏斗

中京大中京
20年ドラフト1位

https://dragons.jp/teamdata/players/takahashi_h.html

最後に紹介するのはこの中で一番若い選手である髙橋宏斗投手です。
高校時代は中京大中京のエースとして2019年の神宮大会を制覇しました。惜しくも新型コロナウイルスによりセンバツ、夏の甲子園は中止となりましたが、2019年秋よりチームは公式戦無敗の28連勝という記録を打ち立てました。
選手としての特徴は、まず何と言ってもストレートでしょう。最速で153キロ、先発投手として平均で150キロのストレートを投げられる稀有な才能の持ち主です。
変化球としてはカットボール、ナックルカーブ、スプリットがあり、これらを抜群のコントロールで投げ分けます。特にスプリットの威力は凄まじく、セリーグの並み居る強打者から空振り山を築き上げ、三振を量産しています。


現状は投げる度に登録抹消をする不定期ローテで投げていますが、投球の安定感は中日先発陣の中でもトップクラスにあり、吉見一起選手が背負っていた背番号19に相応しいピッチングを披露しています。来年には中6ローテが解禁されると思うのですが、楽しみで仕方がありません。近い将来中日だけでなく日本の未来を背負って立つ投手になることでしょう。

ここまで多くの選手を紹介してきました。今回紹介した選手のうち鵜飼選手、石𣘺選手、石川選手、髙橋選手の4人は新人王の有資格者であり、このまま行けば京田選手以来の新人王も狙える選手なので、交流戦はもちろんシーズン終盤まで彼の活躍には注目して欲しいです。
読んでいただきありがとうございました!

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