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【お散歩シリーズ】Vol.8 たとえば近くの公園の大木で

寄りかかり暫しの癒しの時間は、たまらなく癒される自分を感じる瞬間でもあります。

朝の散歩の途中の大木との対話は私にとっての大切な幸せな時間です。

自然から教えられる色々な事に心が洗われる思いがします。

室町時代の禅僧である沢庵宗彭は、「葉一つに心をとらわれそうらわば、残りの葉は見えず。一つに心を止めねば、百千の葉みな見え申しそうろう。これを得心したる人は、すなわち千手千眼の観音にてそうろう。」と言っていました。

仕事に集中するためには“今”以外のものは排除してミクロに取り組む必要がある時もあるし、トレンドを見誤らないためには“日常”を離れてマクロな視点が求められる場合もあり、状況により、こだわる視点を変えなければいけません。

「こだわる」の使い方については、多くの人が不快に思うようです。

「こだわる」は、「つまらないことにこだわる」のように、マイナスの意味のときに使うべきだ、という意見をよく目にします。

元々「こだわる」とは、どうでもよい仔細なことにとらわれるという意味で、「拘泥」と同義語だったそうです。

近年になって「こだわりの一品」などという、個性を主張するための使い方をされるようになってきましたが、本来は悪い意味で使われたことばでした。

なにかにこだわるほど、人は自由を失ってゆくようです。

なにかにとらわれるほど、人の考えは狭くなってゆきます。

なにかに拘泥するほど、人は柔軟さをなくしてゆくのも事実です。

剣道に「止心(ししん)」と呼ばれるものがあります。

広義では「居つく」ともいいます。

これは注意が一ヶ所にとどまって自由に動けなくなる状態で、打突すべき機会を逃したり隙を突かれる元になることから戒められています。

要するに、こだわっている状態のことを言い当てています。

要は、前述の室町の禅僧・沢庵の言いたいことは、ひとつの物事にとらわれるな、全体を見ろ、ということです。

ひとつの視点だけでなく、多角的に見ろ、ということでもあります。

とどまるな、常に流れろ、流れぬ水はよどむと。

よどんだ水はいつかは腐ってしまうから。

「生き方」にこだわらなくともよいのだと思います。

「生き方」にこだわることこそが、まさに「生き方」をよどませる道だからかもしれませんね。

また、戦国時代の武将である多胡辰敬は、「多寡よりも「違い」に注目する 若き時いらぬ事とて聞きおきし事こそ、老いて用に立ちけれ。」と言っていました。

つまり、若いときに、役に立たないと思って、聞いていても、年を取ってから役に立つことがある、ってこと。

どんなことでも、きっと無駄にはなりません。

だから、学べるだけ学んでおきたいものです。

役に立たないことはない!ってことですね(^^)

まぁ、多すぎても少なすぎても役に立たないけど、少なくてもいいから聞いたことをどれだけ行動に移せるかが勝負の分かれ目です。

そのためにはどれだけ「違い」を見つけられるかがカギ。

ジョセフ・マーフィーは、「絶えず恐怖や心配や怒りや憎悪や失敗のことばかり考えていると、あなたは意気消沈して不幸になります。」

恐怖とは、良くないことが起きることを予想し、心配することです。

怒りとは、対象に憎悪や不満をぶつけることです。

失敗とは、目的を果たせないことです。

モチベーションとは、熱心な気持ちであり、熱意のことです。

恐怖や心配や怒りや憎悪や失敗のことばかり考えていれば、モチベーションが上がるわけがありません。

モチベーションが下がっていては、上手く事を運べるわけがありません。

その結果、満足できるわけがなく、不満が沢山生じて、不幸になるわけです。

だからといって、そういうネガティブなことに目をつぶって避けていても前には進めないのが現実です。

必ず失敗するという確信があるなら別ですが(その確信はいったいどこから生まれるのかという話はさておき)、失敗するかも知れない、という場合なら、やってみた方が良いと思います。

やってみた結果、思いのほかうまくいくかも知れないし、やはり失敗に終わるかも知れない。

いずれにしても、やらないで悶々と悩んでいるよりは実際の結果に立ち会う方がはるかに得るものが多いと思います。

「プラス思考」という言葉がありますが、これはすでに起こってしまったネガティブなことをプラスに捉えようとする姿勢なので、これから起こりそうなネガティブな予感については、何も考えずにまず行動してしまう方が良いとも考えられます。

幸せと不幸は表裏一体です。

単なる見方の違いです。

見方を変えれば不幸も幸せに変わります。

そこでオススメなのが「ニュートラル思考」。

「ニュートラル思考」とは昔の言葉で言えば「中庸」です。

常識にとらわれた集団は陳腐化してしまいます。

昨今の事なかれ主義の集団とおなじで、古くさい常識は、進取の芽をつんでしまいます。

ゼロベース発想、ニュートラル思考を起点としたいものです。

前提条件や制約条件ありきだと、斬新なアイデアなど浮かぶはずもありません。

まずは条件をすべて排除したところから対話や議論をはじめたいものです。 

バカバカしい発想でもいいのです。

とるに足らない意見でもいいのです。

とても採用できないような構想しかでてこないかもしれませんが、それでもいいのです。

バカげた発想がだせる場があることが大切なのだと感じます。

昨今はプラス思考がもてはやされておりますが「プラスに考えなければ!」という思いが、逆にその人を追いつめてしまうことがあります。

人生にはプラス、マイナス両方があってこそ上手くいくのではないでしょうか。

今の社会は時代が煮詰まっていて、一歩も前に進めないような閉塞感が感じられるのも事実です。

しかし、今までの常識と違うやり方・考え方を実践し、それを私たちに伝えてくれる人たちの力が、色々な場面で出てきていることも事実です。

例えば、スポーツ選手が海外に移籍し世界に挑戦していることや、若い人が誰に強制されたわけでもないのにボランティアに取り組み、そしてそこに喜びを見いだしている姿などです。

こういった変化をもっと楽しみたいものです。

昔の人が言う「言霊」というものはあると思います。

世の中の変化を止めることは誰にもできません。

しかし、自ら変化を拒めば自分と世界の矛盾がどんどんひどくなりますが、逆に自ら変化していけば、それは新しい変化をつくりだすチャンスにつながっていくと考えられますよ、ね!

日常の中にも在る自然を感じるように、常識にとらわれないことが大切です。

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