【メモ(memo)】できないときは助けてもらう
何でも一人でできたら楽ですが、意外に一人じゃできないことも、実際には、多いものですね。
独立心を養った結果なのかどうか、どういうわけか、一人で全部できないと、落ち込んだり、できない自分に、腹を立てたりイライラしたり、そんな女性や男性もけっこういます。
自分でできないことにイライラすると、本当にストレスのもとです。
そもそも、できていたいのに、できていないので、すでにそこでちょっとしたストレスになっているのに、さらに自分を批判し始めたら、逆効果。
一人じゃ手に余る、できないと判断するなら、早々に人の手を借りることも必要な知恵・勇気です。
また、できないときだけじゃなく、できるけど、自分でやらなくてもいいことなら、誰かに頼むのもいいことです。
私たちの時間は限られているし、人間が、同時にできることにも、限界があります。
だから、自分がやるべき、本当に、大切なことに対してエネルギーを費やして、それ以外は、助けてもらう、とシステムを作っておくのは、賢い選択です。
ポイント1.結局、人間を変えてくれるのは他人
起業家のジム・ローン「人は皆、最も長い時間を一緒に過ごした5人の平均値である」
ポイント2.個人の成長をさまたげる問題に注意せよ
ポイント3.部族の一員になるべし
ただ、助けてもらうことに、大きな抵抗を感じて、「助けて」といえない人もたくさんいるのも事実。
それは、自分の中にある何かのポリシーというか思い込みというか、枠というようなものと、助けてもらうことが、摩擦しているからですね。
そんなときは、助けてもらうことが、自分にとっていったいどういう意味を持っているのか、一度確かめてみましょう。
「ヤンテの十戒」は、具体的に以下の10項目で構成されてます。
「自分の特別さを疑え!」
1.自分を他人よりも特別だと思ってはいけない
2.自分を他人と同じぐらい有能だと思ってはいけない
3.自分を他人より賢いと思ってはいけない
4.自分が他人より優れていると思ってはいけない
5.自分は他人より多くを知っていると思ってはいけない
6.自分は他人よりも重要な存在だと思ってはいけない
7.自分が他人よりも何かに秀でていると思ってはいけない
8.他人を下に見て笑ってはいけない
9.他人が自分のことを助けてくれると思ってはいけない
10.自分が他人に何かを教えられると思ってはいけない
助けてもらうことには、どんなイメージ、感情を持っていますか?
良いことですか?
それとも悪いこと?
それはなぜ?
例えば、助けてもらうことは、敗北、自分が無能だとか自立していない、なんていうようなことですか?
そんな方程式が心の中にあると、確かに助けてと言い出すことそのものが大変です。
または、完璧になろうとしたり、なんでも一人でできなきゃいけない、なんて思い込みがあったり、さらには頼んだら周りにどう思われるか気になっていれば、助けてと頼むことはもっと大変でしょう。
こうなると、周りからの手を差し伸べてもらっても、なかなか受け取れなくなってしまいます。
悪循環ですね。
もし、そうであれば、自分の中の助けてもらうことに対するイメージを変えてみましょう。(リフレーミングと言います)
よく考えてみれば、助けてもらうことは、罪でも悪いことでもありません。
弱さでもありません。
助けてもらって、できるようになったら、今度は、誰かを助けてあげられる余裕も出てきます。
そうして、持ちつ持たれつのバランスも取れます。
そもそも、人間は、一人じゃ生きていけないのが現実。
一人でやるよりも、誰かと一緒にやったほうが楽しいし、助けてもらったほうが早いときもあります。
助けてもらうには、最初、慣れていないときは、確かに、勇気がいるかもしれないけれど、これも、まったくいつもの通り、習慣の問題。
助けてもらうのは、自分にも周りにも良いこと、というように考え方が変われば、楽になりますよ。
なかなか助けてもらわない、つい、一人でなんでもこなそうとする傾向があるなら、ぜひリフレーミングしてみてください。
【参考記事】
【今日の短歌】
「ヒーローはみんなを助ける人なりと京王線にをさなご元気」
(今野寿美『さくらのゆゑ』より)
「十月の孟宗竹よそうですか空はそんなに冷えていますか」
(佐藤弓生『世界が海におおわれるまで』より)
「真白の光を作るため青きセロファンを挿す この視界にも」
(中島裕介『Starving Stargazer』より)
【参考記事】
中島裕介歌集『Starving Stargazer』を読む。
中島裕介歌集『Starving Stargazer』を読む、その2。
【参考図書】
「助ける」(シリーズ人間科学2)渥美公秀/稲場圭信(編)
「Chatter The Voice in Our Head, Why It Matters, and How to Harness It」(English Edition)Ethan Kross(著)
「人を助けるということ 苦しい時を乗り越えるために」スティーブン・ポスト(著)ケイ洋子(訳)
「人を助けるとはどういうことか―本当の「協力関係」をつくる7つの原則」エドガー・H・シャイン(著)金井壽宏(監修)金井真弓(訳)
【関連記事】
最初に自分を癒してください
https://note.com/bax36410/n/n799934a11218
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ひとりで抱え込まないで、周りを巻き込んで。
https://note.com/bax36410/n/nc37dc724ff85
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