バウムを学んだ5日間【9月_インターンシップ】
こんにちは採用課です。
9/18~9/22に開催した5daysインターンシップに参加した学生の皆さんに5日間で何を行ったのか、参加してみて、どのような学びになったのかについて今回まとめていただきました。
私たちは、NPO法人バウムカウンセリングルームの5daysインターンに参加しました!
◎1日目 SDGs & 傾聴体験
SDGsゲーム
このゲームは、カードゲームを通してSDGsについての学びを深められるものでした。今までSDGsに対して抱いていた漠然としたイメージがこのゲームを行ったことでより具体的な取組みや活動を想像することができるきっかけとなりました。
まず、このゲームは、現代の社会における「経済」「社会」「環境」の3つの課題に対して活動カードという取組みの内容の書かれたカードを実行するゲームです。
そこで、このカードの内容を自分の目的に合わせて実行するため各自の目的達成によって他の参加者の目的達成が、難しくなってしまうという社会の縮図のようなものが感じられました。
カードに記されている目標が資金の調達であれば、その目的が達成されれば、同時に「経済」が発展するため街にビルや工場が建てられることで地球の自然が破壊され、「環境」とのバランスをとることが難しくなってしまうことを学びました。経済を発展させることよりも壊れてしまった環境を元の状態に戻すことがいかに大変なことであるかを強く感じました。
ゲームではありますが、社会で活動していく上で「経済」「社会」「環境」をバランスを保つことの現実的な難しさを学ぶ時間となりました。
傾聴模擬体験
施設のご利用者様のお話を聴く際に重要となる「傾聴」を模擬的に体験しました。
傾聴の際に気を付けるポイントとしては、
「目線を合わせて聴く」
「話をしやすい雰囲気」
「相槌やジェスチャー」
「否定は絶対禁止」
「オウム返し」
「感情を返す」 等
となります。
今回、話をする側と聴く側の経験をしたことで話をする側としては、大きなリアクションや目を合わせて話を聴いていただけると安心して何でも話したくなるという感覚になることを感じました。
聴く立場としては、負担にならない程度に質問をしたり笑顔で反応することでリラックスしてお話をしていただくことの難しさを知りました。この経験から、「この方に話を聴いてもらいたい」、と思っていただけるような力を身に着けるために日頃の話を聴く側の態度を改めていく必要があると感じました。
◎2日目 グループワーク & 自己・他己分析
グループワーク
作業所、GH(グループホーム)、放課後等デイサービスの3つの事例に分けて、それぞれに寄せられたクレームの解決の方法を検討しました。
〇作業所
例題:作業所に入るけど簡単な作業のみ行っている精神障害のご利用者様で、「同じ時間働いた他の方よりなぜ自分の工賃が低いのか!」と興奮した様子で訴えている場合。
まず、ご利用者様は興奮しやすい性格の方になるため、気持ちを逆撫でないように意見を肯定して落ち着くまでは共感する、といったその方の性格に合わせた対応が大切となることがわかりました。
また、できることから始めていってできることを増やしていくための励ましや目標の設定によるやる気の向上のような前向きな感情にしていくことが大切であると学びました。
〇グループホーム
例題:統合失調症で生活保護を受けているご利用者様で、「いつものお小遣い(毎週5千円)とは別で、お小遣いの出金を、2万円お願いします。」と言われた場合。
まず、2万円は「何に使いたいお金なのか」を相談してもらい、本当に欲しいものなのかを検討する習慣をつけていただくというような、自立のために必要な考え方を覚えていただくことが大切となることを学びました。
また、帳簿を付けることや個別支援計画の目標に沿っているかを職員と共に考えることがご利用者様の力となっていくことを学びました。
〇放課後等デイサービス
例題:事業所がちょうど引っ越してすぐのときに、A様の親御様から「18時過ぎに送迎してほしいとお願いしたのに、18時前に送迎されてしまった。以前はそんなことはなかったのに、最近は増えてきたので、困っている。」というクレームがあり、これを所長の立場から考える場合。
まず、何よりも先に謝罪をするということと引っ越しをしたばかりで送迎が早くなったり遅れる可能性があるという状況説明を親御様に行うといった丁寧な対応が大切となることを学びました。
また、運転手と送迎に関わるスタッフ、所長が情報共有をしっかり行うようにすることやこれからの取組みについて親御様への詳しい説明と相談の場を設けることで安心して利用して頂くための対応を怠らないことが重要となることを学びました。
自己分析・他己分析
①自分史の作成・発表
小学校低学年から大学3年生までの自分史を作成しました。
どのような出来事をきっかけに今の自分の考え方や意識が作られているのかを可視化させる時間となりました。人生の中で自分を大きく変えることにつながった経験が今も大切にしている考え方であったり、これからも大切にしていきたいものであるかどうかを再確認することができる機会となりました。
②自分史から学生それぞれの良いところを伝え合う
学生それぞれの自分史を聞き、長所を伝え合うワークを行いました。
様々な出来事を経験する中で何度も感じた悔しさであったり、悲しみといった感情が今の生活の原動力となっていたり、人生において大きな影響を与えていることを感じました。また、短所と捉えがちな面でも別の角度から見たら長所となる面があることを感じ、前向きに捉えることも大切であると感じました。
③自己PRの作成・発表
自己分析、他己分析のワークを通して、自己PRを作成しました。自身の長所が見られるようになったきっかけの出来事とその出来事が起きたことによる気持ちの変化を含めてアピールすることで説得力のある自己PRを作成することができることを学びました。
実際に自己PRを聞いていただいたことで自分の長所に自信を持つことができたので、その部分を最大限相手に伝わるようなアピールをするようにしたいと思いました。
◎3日目 企業説明会
企業説明
企業説明では、事業所の数や人材の定着率、作業所やGH、児童デイのサービスの内容、福利厚生等のバウムに関しての概要について詳しいお話を伺いました。
現場との座談会・懇親会
座談会は、職員の方と現場で実際に働くときに必要となることやキャリアアップについて詳しいお話を伺いました。バウムがNPO法人であることで国から認められている信頼があり、補助金があるといったNPO法人ならではのメリットがあることがわかりました。
懇親会では、会社近辺の店で好きなものを買い、マジョリティゲームを行いました。このような懇親会が2か月に1度行われるそうです。このようにゲームや企画を通して活発にコミュニケーションを行うことで、上司や部下関係なく職場全体が明るい雰囲気で仕事を行うことができる工夫をされていることがわかりました。
部長からの話
部長からは、理事長がバウムを建てるまでの経緯を伺いました。バウムは、引きこもりの方の支援施設を継ぐ形で、入居者を守る使命感からバウムを建てられたことに理事長の支援への強い意志を感じました。また、福祉業界で働く上で大切にしている考えについても伺いました。知的、精神的に障害のある方が地域社会で自立した生活を送ることができるように「熱意」と「冷静さ」が大切になると伺いました。ただ好きなことをやりたいようにさせるのではなく、時に冷静に接することでお客様の自立を手助けする意識が大切であることを学びました。
◎4日目 現場実習
午前は作業所体験、午後はグループホーム体験と現場体験をさせていただきました。
現場体験では、職員の一日の様子について伺いました。ご利用者様の一人一人の個別支援計画に基づいて職員が作業を見守り、手助けをする等の支援をしているとのことです。作業を行う上でご利用者様のできる範囲のことは見守り、困ることが無いように声をかけるべきときには手助けを行うことで自立への支援をしているそうです。明るいご利用者様が多く、日々のコミュニケーションから体調を見ていくということが大切であるということを学びました。
◎5日目 まとめ・note作成
今回のインターンシップを通して
障害福祉という分野のお仕事を体験させていただく機会をいただいて、障害を持つ方が自立するための支援を行うことは、簡単な仕事ではなく日々ご利用者様と向き合う大変さがあることを感じました。私は、人と接することで元気をもらうことが多いのでコミュニケーションによって自立支援をすることにつながる障害福祉の分野への理解をより深めていきたいと思いました。この5日間の経験を活かして、業界研究や自己分析をより深く行っていきたいと思います。貴重な機会をいただきありがとうございました。