顧客のニーズは「"欲しいモノ"から"欲しいコト"」に変わった。 #14_ロジラテ思考教室
これまで企業は、「マーケティング ⇒ 商品開発 ⇒ 宣伝」で商品やサービスを売るビジネスでした。
つまり企業の目的は、商品を売ることです。
しかし今、このビジネスモデルは崩れつつあります。
例えば、アマゾンやAppleMusicのようなサブスクは、商品を売って終わりでなく、顧客が喜ぶ体験(UX)を商品にしています。
1.サブスクは「欲しいコト」を商品にしている代表格
ちょっと前まで私達は、好きなアーチストの曲を聴くためにCDやDVDを買いました。
さらに好きな曲を、好きな場面で好きな音楽を聴くためには、iTuneで曲を組み替えて、自ら欲しい体験(UX)を創っていました。
今は顧客がどんな場面で、どのアーチストの、どんな曲を、どれくらい聴いたのか?をAIが分析して、My Favarite Musicに落とし込んでくれています。
つまり売るのはCDというモノではなく、顧客が音楽を必要とした時(ユーザータッチポイント)を分析して、顧客が求める体験(UX)を創ってサブスクで売っています。
このように、私達は知らない間に「欲しいモノ」から「欲しいコト」に変化しています。
2.スタートアップが考えなくてはならないことは、新しい体験(UX)を創ること
私達が日頃便利に使っているアマゾンも、実は商品を売ることを目的としていません。
彼らが商品としているのは、顧客が欲しい商品を手間暇かけず正しい選択ができるサービスや、商品を届けることで省かれる時間です。
その現れが、顧客の好みに合いそうな服や本の紹介を、欲しいと思ったときにタイムリーに商品を紹介する仕組みで、顧客と末永い関係を構築することを目的としています。
この変化は、利益構造にも大きな変化を生みました。
従来は、得た利益は次の商品開発やサービスに再投資するサイクルでした。
しかし今は、顧客の行動データから新しい体験価値(UX)を創り出し、得られた利益はさらに新しい体験価値(UX)の創造に再投資するサイクルです。
3.スタートアップする人達がやるべきことは何か?
これから私達がやるべきことは、この行動データ(ユーザータッチポイント)から、顧客自身がまだ気づいていない、新しい体験(UX)を探り出すことです。
つまり、売って終わり。。ではなく、顧客が求める体験(UX)ごとに製品やサービスを提供し、UXを変化させ、さらに新しいUXを創り出していくことです。
そのためには、あらゆる機会に顧客の行動を観察し、「何がが起こって」、「何故それが起こって」、「何をしたのか」、「結果はどうだったのか」を時系列に記録して行動データを蓄積することが求められます。
例えば、社内データや新たなアプリで集めた顧客の行動データを、をロジラテ思考(ロジカル思考+水平思考)で分析するなど、様々な方法がありますが、その基本となるのはロジラテ思考です。
ご興味ある方は、以下の記事をお読み頂くと、ロジラテ思考の基本を理解して頂けます。
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ロジラテ思考のコンセプト「ロジラテ思考とは何か?ちゃんと説明します!」#01|ロジラテ思考マネジメント教室 飯田利男|note
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